住宅を購入する場合、マンションと一戸建てを比較すると、どっちがいいのでしょう? それぞれの違いと、くらしぶりや税金・資産価値の違いをもとに、どちらが得かを論じます。

一戸建ての魅力は、「自分だけの土地」と「自分だけの建物」という所有の点です。建物が老朽化したとしても、将来、土地は自分のものとして確実に残ります。資産価値として、建物の価値が下がっても土地の占める価値が大きいのです。建て替えようと、売ろうと、自分の判断でできますし、土地は老朽化しないため資産価値の維持はかなり期待が持てます。一方でマンションを購入した場合は、エントランスなどの共有部や土地は「区分所有」することになります。自分ひとりの判断で建て替えなどの判断はできませんし、建物の老朽化とともに資産価値も相対的に下がっていくのが通常です。

 

マンションと一戸建て

マンションと一戸建て

税金についてはどうでしょうか? 固定資産税は、「土地評価額×1/6×1.4%」+「建物評価額×1.4%」かかります。建物価値のほうが固定資産税が多いのです。「土地」と「建物」の割合で比較すると、一戸建てのほうがマンションよりも土地の比重が高いため、同じ価格の物件であれば一般にマンションのほうが固定資産税は高くなります。ただし、こうした税金は地域によって減税措置もあるので、都市計画税も含めて購入時に不動産会社によく尋ねてみましょう。また建物の耐久年数は、鉄筋コンクリートマンションは47年に対して、木造住宅の場合は22年、軽量鉄骨プレハブ工法の場合は27年です。つまりはマンションのほうが建物の価値が下がらない分、固定資産税も長くかかるということになります。

 

では「一戸建ての勝ち」かと言うと、あながちそうとも言いきれません。たとえば、マンションには素敵なエントランスやキッズルームなど様々な共有設備という魅力があります。また、利便性の高い「駅近」などにマンションは多く、交通費や通勤時間などの価値を考えると、お得といえます。また利便性が高い地域ほど、一戸建ては狭小な土地に階数を重ねることになります。高齢になり、車椅子での生活になったりすると階段はとても不便ですし、ホームエレベータの設置はコストがかかります。この点、基本的にフルフラットなマンションは利便性が高いといえるでしょう。一戸建ての魅力のひとつである庭も、歳をとったら手入れが大変になることもあります。木造の耐久年数は22年。すなわち、老朽化とともにメンテナンスが一戸建ては必要になります。マンションも一戸建ても一長一短ありますが、自分たちの志向やライフスタイルにあわせて選んでいくことをお勧めします。

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