「地目変更」は土地の使い方を変えることを指しています。地目変更を行うためには法務局を通じて登記を行う必要がありますが、登記の手続きを正しく進めるためにも、どのような手順で行えばよいのかを押さえておくことが大切です。

登記は個人で行う場合と司法書士などの専門家に依頼する場合では、しなければいけないことや費用に違いがあります。今回は、地目変更をするときの具体的な手続きについて見ていきましょう。

登記申請書

「地目」とは土地の種類のことを指しており、その使い方を変更する手続きが地目変更登記手続きです。土地には宅地や農地などさまざまな用途があるため、開発によって土地の地目が変更されることも珍しくありません。

 

山林を切り開いて住宅を建設するといった場合には、地目が変わることになるため、地目変更の登記手続きが必要となります。土地に関しては所有者や面積、権利関係など多くの要因が絡んでくるため、正しい手順で登記を行うことが大切です。

地目変更の手続きは個人でも行うことができますが、地目は20種類程度あるため、どの地目が当てはまるのかを判断するのは難しいものです。

 

たとえば、山林として単独で登記されていた土地を宅地として開発した際に、地目が分割されているケースもあります。

1つの土地に建物を複数建てるときに道路を敷いたとすれば、宅地と道路の地目を分ける必要があるのです。また、山林の一部を残して開発を進めた場合には、宅地と山林の地目をそれぞれ登記する必要があります。

 

このように、もともと単独の地目で利用していた場合であっても、開発によって複数の地目が生じてしまうこともあるので気をつけなければなりません。思い込みで登記をすると、後からトラブルになってしまう恐れもあるので、土地の利用状況を適切に見極めなければなりません。

土地の所有者は、地目や面積に変更があった場合には、1ヶ月以内に地目変更登記を行わなければなりません。不動産登記法によって土地の所有者には申請義務が課されており、期限内に登記が行われないと10万円以下の過料を支払うケースもあるので注意しましょう。

 

また、田や畑などの農地として利用している土地を農地以外の地目に変更する場合には、農業委員会を通じて、都道府県知事に対して農地転用の許可申請を行う必要があります。農業委員会への届け出を行わずに地目変更は行えないので、気をつけておきましょう。

登記手続きを進める司法書士

地目変更の登記は、個人で行うパターンと専門家に依頼をするパターンに分けられます。それぞれ必要となることや費用が異なるので、どのような点に違いがあるのかを見ていきましょう。

地目変更登記は土地の利用状況に変更があってから1ヶ月以内に行う必要があるので、早めに手続きをすることが大切です。

 

管轄の法務局で「登記事項証明書」を取得できるので、土地の登記について調べることができます。また、地目変更を行う際に記入する登記申請書には土地の面積を詳細に書く必要があるため、土地の「地積測量図」がある場合には併せて入手しておきましょう。

 

土地の現状を把握したら、地目変更登記の申請書類を作成して、「公図の写し」「土地の案内図」も準備します。記載内容に不備があると申請手続きに時間がかかってしまうので、登記事項証明書の内容をよくチェックして、書類を作成することが大事です。

 

登記されている土地の所有者の住所が現住所と異なっている場合には、住民票もしくは戸籍の附票も必要となります。申請のための書類を整えたら、印鑑を持参して登記申請手続きを行いましょう。

 

申請を行うための費用については、自分で手続きを行うときには実費負担分のみとなります。登記事項証明書は法務局の窓口で請求するときには600円、地図等の証明書は450円です。

申請内容に間違いがなければ、1週間ほどで登記は完了します。

司法書士や土地家屋調査士といった専門家に依頼をする場合の費用の目安は、一般的には数万円程度の報酬と各種証明書の実費負担分となります。土地の広さや利用状況によっては測量範囲が広くなって追加費用が必要となることもあるので、事前に見積もりをとっておいたほうが無難です。

 

専門家に依頼をするときは、まず電話やメールで相談をして、地目変更登記の依頼を行います。資料調査や現地調査は専門家が行ってくれるので、登記申請に必要な書類が作成されるまで待ちましょう。

 

申請書類に関して問題がなければ署名・捺印を行い、管轄の法務局に申請をします。申請を行ってから1週間程度で手続きは済みますが、法務局による現地調査が必要となるときには時間がかかってしまうこともあるので、依頼した専門家に確認をしましょう。

書類作成イメージ

  • 土地の利用状況が変わったときには、地目変更登記を法務局で行う必要がある
  • 地目は20種類程度あり、農地の地目変更をするときは農業委員会に届け出を行う
  • 土地の所有者は利用状況に変更があってから、1ヶ月以内に登記申請を行わなければならない
  • 地目変更登記は個人で行うパターンと専門家に依頼をするパターンがある
  • 地目変更手続きに問題がなければ、申請書を提出してから1週間程度で登記が完了する

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