袋小路とは、袋のように入口が1つしかないため、他に出口がなく通り抜けできない道のことを指します。川や崖などで道がなくなっている場合には用いず、あくまで袋のように、周りが建物や塀などで囲まれている場所のことをいいます。

販売されている土地の中には、袋小路に位置する土地もありますが、そういった土地は一般的な土地に比べると、値段が安く設定されていることがあります。

しかし、安いということはメリットだけではなくデメリットもあるので、お得に購入できると思ってすぐに契約に踏み切るのではなく、袋小路の土地の特徴をしっかりと理解することから始めましょう。

ここでは袋小路の土地を購入して家を建てようと検討している方に向けて、袋小路の土地のメリットとデメリットについて解説します。

 

袋小路の土地には出入口が1つしかなく、奥へ進むと行き止まりになっているため、基本的に袋小路にある住宅に住んでいる人以外はほとんど入ってくることがありません。

 

住民以外には郵便配達や来訪者など、各住宅に用事のある人しか入ってこないので、見知らぬ人が家の前を行き来する不安が少ないというメリットがあります。

 

袋小路は通り抜けできないため、住民が自宅に駐車する目的以外で車が入ってくることはほとんどなく、車通りが少ないのが特徴です。

 

車がスピードを出して走ることができないので、一般道路に比べて事故に遭いにくい環境であり、子どもがいる家庭も比較的安心して過ごせるでしょう。

 

また、袋小路は一般的な家庭用自動車が通れる程度の広さでトラックなどの大型車が通れないケースが多く、家の中に大きなエンジン音や地面の揺れが伝わることも少ないでしょう。

 

土地の資産価値によって発生する固定資産税や土地を譲り受けた際に発生する相続税など、土地にはさまざまな税金がかかってきますが、土地の状態によってその金額は変動します。

 

たとえば、土地の相続税評価額は、一般的に路線価×面積で算出されるのですが、袋小路になっている場合、単純に路線価から算出された金額ではなく、土地の形状によって路線価に補正率がかけられて評価額が低く設定されるケースがあります。

 

正確に評価してもらうためには、税理士や不動産鑑定士などの専門家に現地調査を依頼するのが一般的で、評価が下がる要因がないかを判断してもらったうえで、不動産鑑定評価を基に相続税申告をすると、評価額を下げられることがあります。

 

評価額が低いと聞くと、デメリットのように思われるかもしれませんが、それによって税金が少なくなるというメリットがあります。税金は住んでから発生するものではありますが、今後の生活を踏まえてなるべく税金を抑えたいという方はあらかじめ意識しておくと良いでしょう。

 

袋小路ならではのメリットがあるように、袋小路だからこそ発生してしまうデメリットもあります。メリットと合わせて把握しておきましょう。

 

袋小路は大型車が通りづらいため、自動車騒音に悩まされにくいというメリットがある半面、火事のときに消防車が入りにくく、消火活動に遅れが生じる可能性があります。特に、袋小路の入口付近で火災が起きた場合は、逃げ道をなくしてしまうこともあります。

 

いざというときのために日頃から避難経路を確認し、自宅からどのようにして避難できるのかイメージしておくことはもちろん、避難経路までのルートを確保しておきましょう。

 

袋小路の奥にある家は表側の道路から見えにくく、家周辺が暗がりになりやすいため、泥棒や不審者が近辺にいても気づきづらい場合があります。

 

また、大声で叫んだ場合にも、近隣住宅に住民が在宅していれば良いですが、一般道路に比べて人通りも少ないため、気づかれにくいこともあります。

 

一般的な防犯対策をとる以外にも、日頃から袋小路にある住宅の人たちとお互いに顔を合わせ、連携を取って見知らぬ人に対しての危機感を高めていくことが大切です。

 

家の前の道路が私道であるという場合、その道路を特定行政庁から指定を受けた“位置指定道路”として誰かが所有している場合があります。

 

建築基準法上の道路の条件を満たしていれば、私道の前であっても家を建てること自体はできますが、私道の所有者から私道の通行を制限されるなどのトラブルが生じる可能性があります。

 

トラブルを未然に防ぐためにも、家を建てても問題がないか念のために事前確認を取っておきましょう。

 

袋小路の土地のデメリットは、主に近隣住民との連携や確認を取るようにしていれば改善できるポイントも多く見られます。

 

土地の安さや車通りが少ないなどのメリットだけでなく、デメリットをきちんと把握したうえで土地の購入を検討し、購入後は近隣の方とうまく付き合いながらデメリットの改善に努めましょう。

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