“省エネ住宅”という言葉を聞く機会も増えましたが、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

省エネ住宅は、快適な住まいづくりと環境保護に特化している住宅で、購入またはリフォーム時には補助金を受けることもできます。

今回は省エネ住宅のメリットやデメリットから、省エネ住宅のみが受けられる補助金制度について詳しく紹介します。

省エネ住宅とは、日常生活で使用するエネルギーを抑えることのできる住宅のことです。

 

熱を逃がさない断熱と、熱を侵入させない日射遮蔽(しゃへい)の効果を高めることで、国内のエネルギー消費の約30%を占めているといわれる冷暖房の使用を減らし、環境問題の改善に努めることを目的とします。

 

省エネ住宅の基準について

1980年に省エネ法が制定されて以降、住宅の建築主に対して、一定の基準以上の省エネルギー性能の実現に対する努力義務を課しています。これを「住宅の省エネルギー基準」といい、全国各地の気候条件に応じて分類した8つの地域ごとに基準値を設定しています。

法律制定当初は、断熱性や日射遮蔽性といった住宅の外側の性能を判断していましたが、改正後は住宅全体を対象に、より省エネ性能の高い物件のみを“省エネ住宅”として認定するようになりました。

 

省エネ住宅のメリットとデメリット

省エネ住宅は、一般住宅に比べて光熱費が抑えられるというメリットがあります。また、断熱性と気密性が共に高く、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことが可能です。

 

そのうえ、室内に温度差が出にくく、急な温度変化による体調不良や、結露によるカビの発生や木材の腐食を抑えてくれます。

一方、デメリットとしては、のちのちの光熱費が安くなるとはいえ、初期費用が高いことが挙げられます。

 

また、地域ごとに住宅に使用する素材が細かく決められているので、その土地の気候や省エネ住宅の評価基準を満たす設計、施工ができる会社を見つけなければいけないという労力も必要となります。

ZEH(ゼッチ)とは

省エネ住宅の普及に伴い、ZEHが注目を集めています。ZEHとは“ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス“の略で、消費する電力とつくる電力の収支をゼロにすることを掲げた住宅のことです。

 

ZEHには、住宅の断熱性を高め、省エネ効率のいい家電や設備を整えることで、家庭で使用する電気の量を抑えることと、太陽光発電をはじめとした電気をつくる工夫を取り入れることが条件となっています。環境保持のために、経済産業省がZEHを推奨し、全国規模での普及に努めています。

 

省エネ住宅は、“地球環境にやさしい家”として、各種補助金を受けることができます。新築・住宅購入の場合、もしくはリフォームや増築の場合で受けられる補助金が異なるものもあります。

 

省エネ住宅で受けられる補助金例

省エネ住宅を対象とした補助金制度の一例を紹介します。

 

・次世代住宅ポイント制度

消費税率10%で高性能な断熱材や窓などを用いた新築住宅を購入、またはリフォームを行った場合に適用され、さまざまな商品などと交換できるポイントが発行されます。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
https://www.jisedai-points.jp/

 

・すまい給付金

省エネ住宅の床面積と性能面で一定の条件をクリアした場合に国から給付される補助金制度で、収入額が少ないほど給付金が多く支給されます。また、給付金額は住宅ローンの有無、消費税率によって異なります。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
http://sumai-kyufu.jp/

 

・地域型住宅グリーン化事業

省エネ性に優れた木造住宅を対象とした住宅に給付される補助金で、新築購入、またはリフォーム後に省エネ性能が向上した場合に申請可能です。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
http://chiiki-grn.jp/

 

・ゼロエネ住宅補助金 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業

ZEH対象住宅を新築または購入、リフォームする際に受けられる補助金制度です。4つの事業(ZEH支援事業、ZEH+実証事業、戸建分譲ZEH実証事業、高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業)があり、それぞれで対象者や補助額が異なります。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index03.html

 

・エネファーム設置補助金

家庭用燃料電池システムである「エネファーム」を導入した住宅を対象にした補助金制度です。指定機種や使用年数の条件があり、これをクリアすると定額補助と場合によっては追加補助金も受けられます。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
http://www.fca-enefarm.org/subsidy/subsidy.html

 

・長期優良住宅化リフォーム補助金

長期優良住宅を購入、または長期優良住宅化リフォームをする際に受けられる補助金制度で、省エネ性のほかに耐久性や維持のしやすさも審査の対象となります。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
http://www.choki-r-shien.com/

 

・省エネ改修補助金

高性能な断熱材や窓などを用いたリフォームを行う場合に交付される補助金制度で、一戸建ての場合は最大120万円、集合住宅の場合は15万円の補助金が受けられます。

 

▼詳しく知りたい方はこちら
http://sii.or.jp/meti_material31/uploads/brochure.pdf

 

ほかにも、各市町村が実施する補助金を受けられる場合もあります。各種補助金制度には申請期間があるため、期限に注意しながら、自身の住まいと照らし合わせて検討してみましょう。

省エネ住宅は初期費用がかかりますが、購入後の住まいの快適さや光熱費を抑えられるといったメリットがあります。快適な住まいづくりの一環として省エネを取り入れてみてもいいのではないでしょうか。

 

国としても今後、省エネ住宅をさらに普及させ、より一般化していくことを目指しています。大切な住宅なので、長い目で見て検討し、補助金制度の利用や予算、ライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

 

※なおこの記事は2019年6月時点の情報です。今後変更となる可能性もありますので、最新情報については各省庁のサイトなどをご確認ください。

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