マイホームの購入を検討されている場合、選択肢のひとつとして、見学に行った中で購入可能なモデルハウスを探すということがあります。

すでに間取りも決まっているため一から考える必要がなく、展示品の家具家電がそのままついていることもあるなど、お得にマイホームを手に入れられるチャンスですが、購入の際には注意も必要です。

今回はモデルハウスの買い取りに関するメリットや購入の際の注意点について紹介します。

モデルハウスとは、マイホームの購入を検討している方に向けて展示されている、いわば“見本用”の物件です。見学者が具体的な住まいのイメージを持てるよう、間取りや設備などを実物と同じように建築しています。

 

写真や図面だけではわからない細かな部分を直に見て確かめられ、住まいのイメージを体感できるため積極的にモデルハウスを訪れている方も多いでしょう。

 

また、建設を担当するハウスメーカーによる特徴や違いを知ることができるので、どういった構造にしたいのか、どういった性能を重視したいのかなどを考えるよい機会となり、オーダーする会社選びや比較にも役立ちます。

 

見本物件でもあり、ハウスメーカーによる宣伝物件でもあるモデルハウスですが、前述のように、モデルハウスの中には購入できる物件があります。

 

安い費用でお得に住宅が購入できるというメリットがある

モデルハウスはもともと見本用物件として、多くの方が見学に訪れることを前提に建てられているため、一般的な住宅よりもリーズナブルな価格帯で売り出されます。

 

販売のための宣伝用物件となるため、一般的なものよりもグレードの高い設備や家具家電を採用していることも多く、通常より安い費用でそれらを含めた住宅が購入できる場合があります。

 

また、展示期間が終了しても売れ残っているモデルハウスでは、値引きに応じてくれる可能性もあります。モデルハウスが売れ残っていると固定資産税がかかるうえ、“売れ残り”という印象もあまりよくないため、なるべく早く売却してしまいたいと考えるハウスメーカーがいるためです。

 

また、モデルハウスは、すでに家として完成しているため、自分で新たに間取りを考える必要がないので設計に悩むことなく住宅を購入することができます。

 

販売されるケースは住宅展示場の物件、または分譲地の物件の場合がほとんど

販売されるモデルハウスは主に、住宅展示場にある物件か、分譲地にある物件のどちらかでしょう。

住宅展示場の物件

住宅展示場の物件は、各メーカーの最新のものを披露する場でもあるため、一定期間が過ぎれば新しいものへと建て替えを行っています。

 

その際にもともとあった家を廃棄ではなく、リユースハウスとして販売する場合があります。モデルハウスをそのまま解体して再建築することができ、土地やライフスタイルに合わせて間取りを変更することもできます。

 

分譲地の物件

一方、分譲地にある物件は、建売り住宅と同様、分譲地の一画にそのまま建っている住宅で、一定の公開期間が終了すると、売却することを目的としてその場に残されます。

 

実際に住宅を建てる土地に建てられているため、現実的な生活空間を目的とした広さや構造になっているのが特徴で、購入後すぐに住みはじめることができます。

 

ハウスメーカーによっては、より住まいのイメージができるように宿泊体験などのイベントを開催していることもあるので、分譲地にあるモデルハウスを検討する際は利用してみましょう。

モデルハウスを購入する際は、メリットに感じることが多い半面、デメリットや注意点がいくつかあります。

 

それらをあらかじめ把握しておき、自分のライフスタイルに合うかどうかしっかりと検討するようにしましょう。

“新築ではない”と考えておくこと

モデルハウスは建築後、時間がたってから販売されます。例えば、住宅展示場にある物件は建築から3~5年後、分譲地にあるモデルハウスは建築後、見学期間を含めて1年後に販売されたりします。

 

通常、新築というと「新しく建築された家」「未入居の家」を意味しますが、例外として「建築工事完了日から1年以上経過しても未入居な家」は中古として扱われます。その例外的な条件が該当するため、モデルハウスは新築とは呼べません。

 

さらに、モデルハウスはもともと見学用の物件であるため、内覧の際のキズや汚れなどがある場合もあります。モデルハウスの宿泊体験を開催している場合は、すでにすべての家具が使用された後の販売という形になります。

 

一般的な中古物件とはイメージが異なりますが、あくまで“新築ではない”と考えておきましょう。

 

土地や間取り、設備が選べない

住宅展示場にあるモデルハウスの中には、土地に合わせて間取りやプランを変更できる住宅もありますが、基本的に、モデルハウスはあらかじめ間取りが決められており、それに合わせて設備や家具が設置されています。

 

好みやライフスタイルに合わせた間取りや設備の自由が利かないので、こだわりがある方にとっては合わない可能性があります。また、豪華な家具やインテリアがついているというメリットがある半面、自分にとっては不要だと感じる設備がついていることもあります。

 

さらに重要となるのが土地です。分譲タイプのモデルハウスは土地と住宅を含めた販売となるので、モデルハウスと立地の両方が自分の希望や好みに合っていないとライフスタイルに支障をきたす恐れもあります。

 

そういった点も含めて、モデルハウスの購入を検討する際は注意深く判断するようにしましょう。

 

人気のモデルハウスは抽選販売…確実に購入できるかわからない

モデルハウスによっては購入希望が多く、抽選販売となる場合があります。

 

抽選販売の場合、当選者のみしか住宅を購入することができないので、抽選に外れた場合はまた物件探しをしなくてはいけません。申し込み人数が多いほど購入できない確率が上がるため、買えない可能性があることと、買えなかった場合のこともあらかじめ計画を立てておきましょう。

手直しが必要な箇所をチェックすること

モデルハウスは短期間で建築した見学用の物件なので、見た目重視で設計されていることがあり、使い勝手がよくなかったり、見えない部分の構造に問題があったりした場合は手直しが必要になることがあります。

 

購入前の見学の際に、住まいとして使用する場合、どれだけ手直しが必要かどうか、あらかじめチェックしておくようにしましょう。

モデルハウスは、さまざまな設備がついた住宅をお得に購入できる可能性がありますが、土地や間取り、設備が変更できないなどの注意点もあります。

 

ただ、間取りをわざわざ考えなくてもよいというメリットや、土地や間取りの変更が利かないというデメリットは通常の建売り住宅でも同様です。

 

モデルハウスの購入を検討する際は、お得感や手軽さだけで決めるのでなく、自身のライフスタイルや希望条件とじっくり照らし合わせたうえで判断するようにしましょう。

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