新築を建てる際、リビングの間取りに悩む方も多いのではないでしょうか。リビングは家族団らんのための大切な場所であり、間取り次第で家の快適さが大きく変わってくるため、リビングの間取り選びはとても重要です。

ここでは新築住宅で失敗しないリビングをつくるためにおすすめの間取りや間取りを選ぶ際に気をつけたいポイントを紹介します。

間取りを考えるときは、“動線”を考えることがとても重要となります。

 

動線には料理や洗濯、掃除をするうえでのメインの動線となる“家事動線”。そしてリビングからトイレ、お風呂など、普段の生活を送るうえでメインの動線となる“生活動線”の2つがあります。この2つの動線を分けると、動線上に人が集中しづらくなり、混雑せず快適に家事や移動ができます。

 

特に、リビングは食事をしたり、くつろいだりと家族全員が集まる場所なので、住宅の中でも最も快適な場所であることが理想です。リビングに家族が集まったとき、生活動線が整っていないとどこへ行くにも混雑しやすく、ストレスに感じてしまう可能性もあります。

 

リビングからダイニング・キッチンなどの“家事動線”と、リビングからトイレやお風呂といった水回りへの“生活動線”が分けられるような間取りを心がけましょう。

 

快適なリビングをつくるためには、リビング内の間取りはもちろん、リビングまわりの配置も非常に重要となってきます。失敗しないリビングづくりのために、おすすめの間取りを紹介します。

リビング・ダイニング・キッチンを一体型にする

リビングとダイニングをつなぐことで、食事の際の移動がとてもスムーズになります。また、カウンターキッチンがついているタイプなら、家事をしながら家族とコミュニケーションが取りやすく、小さな子どものいる家庭でも安心です。

 

一方、一体型にすることで、料理中のにおいやキッチン特有の生ごみのにおいがリビングにもれやすいというデメリットがあります。においがこもらないように、空気の入れ替えや換気には注意が必要です。

 

また、リビング・ダイニング・キッチンが一体型だと、来客時にもキッチンが見えやすくなります。見られても問題ないように、日頃からきちんと整理整頓しておくようにしましょう。

リビング階段を設置

家族間のコミュニケーションを大切にしたい方は、リビング階段の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

 

リビングに階段があることで、個々の部屋に行くためにもリビングを通らなければいけなくなるため、自然と家族が顔を合わせる機会が増え、家族間のコミュニケーションも取りやすくなります。

 

リビングに階段があると窮屈に感じてしまう場合は、スケルトン階段を用いれば、視覚効果でリビングに開放感が生まれ、室内が広々として見えるようになります。

 

一方、冬場は冷気が上から降りてきやすいので、リビングが冷えやすくなるというデメリットがあります。冷気が気になる場合は住宅の断熱性を高めるか、2階に入る部分にドアを設置するなど対策を取るようにしましょう。

部屋数を減らしてリビングを広く見せる

リビングを少しでも広く見せたい場合は、他の部屋数を少なくすると限られた面積を広く使うことができ、部屋全体も広々として見えます。

 

その分、個室などのプライバシーを確保できる空間が少なくなる、また、部屋が広くなるため暖房効率が下がり光熱費がかかる可能性が出てくるなどのデメリットもあります。

 

部屋を減らす場合は、家族構成に合わせていくつ個室があるといいか、リビング以外にどんな空間が欲しいのかを考えながら調整するようにしましょう。

吹き抜けにする

リビングの真上を吹き抜けにすることで、採光が良くなり、リビングが開放的な空間になります。

 

また吹き抜けなので、家族が同じ部屋にいなくてもお互いの気配が感じられて、安心感を覚える人もいるでしょう。

 

一方、吹き抜けにすることで、高いところにある窓の掃除が大変になるというメンテナンス面のデメリットや、各階の音が響きやすい、冷暖房を使用した際に可動範囲が広くなるため光熱費がかさむといった広い空間であるがゆえのデメリットが生じることもあります。後者に関しては、住宅の防音性や断熱性を高めることでカバーすることは可能です。

 

また、吹き抜けとまではいかなくても、天井を高くするだけでも開放的な空間はつくれるので、吹き抜けのデメリットに対応できない場合は、天井を高くすることも検討してみましょう。

他の部屋の配置も考慮したうえで考えること

リビングの間取りを考える際は、リビングの周りの部屋や設備の配置を考慮したうえで決めるようにしましょう。

 

特に気になるのは、水回りの配置です。例えば、リビングの隣にトイレがあると、リビングを通るたびにトイレが目に入りやすくなり、流水音が響きやすくなります。また、2階建ての場合は、リビングの真上にトイレやお風呂があると音が響きやすくなり、水漏れが起きた際もリビングに直接影響が出てしまいます。

 

リビング以外の部屋や設備の配置を考えたうえで、間取りや広さを決めていくと快適なリビングをつくることができます。

最後に、リビングの間取りを組む際に気をつけておきたいポイントを紹介します。

デメリットをしっかりと把握しておくこと

間取りを考える段階で、デメリットにもしっかりと目を向けておくことが大切です。

 

どんな間取りにもデメリットはあります。メリットばかりに焦点を当てていると、住み始めてから不満に思うことが出てきて、日常生活へのストレスとなってしまいかねません。デメリットを把握しておけば、間取りに合わせた改善策を同時に考えられます。

 

住み始めてから後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方をしっかりと把握して間取りを考えるようにしましょう。

テレビとテーブル、ソファの適正な距離を取るようにする

リビングにテーブルやソファ、テレビを置くことを検討する際は、適正な距離を取って配置できるよう、十分なスペースを確保しておくようにしましょう。

 

日本人間工学会の“薄型テレビの人間工学設計ガイドライン”によれば、テレビから目までの距離(観視距離)は、テレビ画面の高さ×3倍とされていますが、人によっては近すぎると感じてしまう可能性もあります。

 

リビングにゆとりがある場合は、配置スペースにもゆとりを持たせておくことをおすすめします。また、リビングが狭い場合はテーブルを置かないという手もあります。リビングの広さに合わせつつも、テレビとテーブル、ソファそれぞれの間を適度に空けるようにスペースを確保しておきましょう。

コンセントの位置を確認しておくこと

テレビなどの電化製品をリビングに設置する際は、コンセントの位置をあらかじめ確認してから配置やレイアウトを考えるようにしましょう。

 

「この位置にこの電化製品を配置する」と先にレイアウトを決めてしまうと、都合のよい場所にコンセントがなく、一からレイアウトを考え直さなくてはいけなくなる可能性もあります。

理想の間取りがあっても、具体的にどうしたらいいのか思い浮かばないこともあります。イメージしているような間取りがうまく組めないという場合は、建築士や設計士に相談してみるのもよいでしょう。

 

住宅のプロに相談することで、具体的な事例がわかり、理想の間取りに近づけることができます。失敗しないリビングをつくるためにも、自分で判断できない場合はプロに相談してみましょう。

公開日: