目次
1. ZEH住宅とは?
 1ー1. ZEH住宅とは
 1ー2. ZEH住宅の特徴
2. ZEH住宅で暮らすメリット
 2ー1. 補助金がもらえる
 2ー2. 光熱費を抑える
 2ー3. ヒートショックを防ぐ
 2ー4. 住宅の資産価値の向上
 2ー5. 停電時に対処できる
3. ZEH住宅のデメリット
 3ー1. コストがかかる
 3ー2. 太陽光発電が安定しない
 3ー3. 屋根の形が制限される可能性がある
4. 長期的な視点からZEH導入を判断しよう

ZEH住宅とは?

まずはZEH住宅とはどんな住宅のことを指すのか、概要と特徴について確認していきましょう。

ZEH住宅とは

ZEH(ゼッチ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、消費エネルギーを減らし、つくるエネルギーを増やすことによって、つくるエネルギーが消費エネルギーを上回ることを目指した住宅のことです。

政府は、2020年までにハウスメーカーなどが新築する注文一戸建て住宅の半数以上をZEHにし、2030年までに建売りや集合住宅を含む新築住宅の平均でZEHの実現を目指すと発表しています。

ZEH住宅の特徴

ZEH住宅では、消費エネルギー削減の取り組みとして、主に建物の高断熱化や省エネに関する設備の導入を行います。
建物の断熱性能を上げることで、空調設備を使わなくても快適な温度を保つことができます。

また、エネルギーの収支を確認できるHEMS(ヘムス:ホームエネルギーマネジメントシステム)や、省エネ効果の高いエアコンや給湯機などの設備を導入することで、少ないエネルギーで快適に生活できる環境を目指します。

そして、エネルギーを増やす取り組みとして、太陽光発電を導入します。自然環境を活用した太陽光発電を利用することで、CO2を排出せずにエネルギーをつくり出すことができます。このような取り組みによって「消費エネルギー≦つくるエネルギー」となるのがZEH住宅の特徴です。

ZEH住宅で暮らすメリット

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ZEH住宅は地球環境にやさしいことがわかりましたが、ZEH住宅に暮らす方には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

補助金がもらえる

国が定めたZEH住宅の基準を満たすと、国から補助金がもらえます。2018度の補助金額は、1戸あたり70万円です。また、発電したエネルギーを蓄えておける「蓄電池」を設置すると、1kWhごとに3万円の補助金がもらえます(上限30万円)。

光熱費を抑える

太陽光発電システムを設置し、自家発電を行うことで、光熱費を抑えることができます。

ヒートショックを防ぐ

ヒートショックとは、急激な気温の変化によって血圧が変動し、身体に悪影響を及ぼすことです。真冬などお風呂に入る前後や、暖房の部屋から出た後など、主に室内で起こることが多い症状です。

住宅の断熱性能を上げることは、ヒートショックの予防にもなります。高断熱の住宅では外気の影響を受けにくいため、真冬でも住宅全体を暖かく保ってくれます。

住宅の資産価値の向上

2016年4月に、国は「BELS(ベルス:建築物省エネルギー性能表示制度)」という住宅の省エネ性能を評価する制度を施行しました。BELSは、住宅に対して省エネに関する取り組みがどの程度されているかを評価するもので、5段階の星マークで評価が表示されます。星が多いほど評価が高く、住宅の資産価値も上がります。

省エネに特化したZEH住宅は、この制度において高評価を得ることができます。 将来、相続や引越しなどで住宅の売却が必要になった際も、資産価値が高いZEH住宅なら比較的高値で売却できるかもしれません。

停電時に対処できる

太陽光で発電したエネルギーを蓄えておける「蓄電池」を設置すれば、停電が起きた際にも蓄電池に切り替えて電気が使えるようになります。また、蓄電池があると、日中だけでなく日が沈んだ後も太陽光で発電した電気を使うことができるため、電気代がその分節約できます。

蓄電池は、ZEH住宅において必須ではありませんが、停電時に活用できたり電気代が節約できたりと設置のメリットが大きいです。また、国から補助金も出るので、太陽光発電システムと併せて導入したい設備と言えるでしょう。

ZEH住宅のデメリット

ZEHにはメリットばかりではなくデメリットもあります。ZEH住宅化を検討している場合は事前に確認しておきましょう。

コストがかかる

まず挙げられるデメリットとしては、導入コストがかかることです。ZEH住宅にするためには、省エネ設備や太陽光発電システムなどを導入する必要があります。補助金が出るとはいえ、ある程度初期費用がかかることは認識しておかなくてはなりません。

太陽光発電が安定しない

太陽光発電は、太陽光を使って発電するため、天候によって発電量が上下します。梅雨の時季や冬などは、日射量が少なくなり、発電量が減る可能性が高くなります。

また、太陽光発電には、発電して使わなかった(余った)電気を電力会社が買い取ってくれる制度もあります。売電することにより、節約だけでなく収入を得ることもできるのですが、年々その売電価格は下がっています。

屋根の形が制限される可能性がある

太陽光発電で使用する太陽光パネルは、屋根に設置します。その際、日射量の確保や安全性を考慮する必要があるため、屋根の形状や向きが自由に選べない可能性があります。

長期的な視点からZEH導入を判断しよう

ZEH住宅のメリットやデメリットについて解説してきました。ZEH住宅のデメリットは初期費用がかかることや、太陽光発電が安定しないといったことが挙げられます。

しかし、長期的な視点から判断すると地球にやさしいことはもちろん、資産価値の向上や健康面など、長期的なメリットも多いといえます。

賃貸マンションとは違い、住宅を購入する場合は長期的な視点で快適な生活を考える必要があるため、そういった点を踏まえてZEHの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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(2019/03/22)