20代で家を購入する人は全体のおよそ1割

住宅金融支援機構発表の資料、“民間住宅ローン利用者の実態調査”(※)によると、2017年に住宅ローンを利用して家を購入した人のうち、最も多い割合を占める年代は30代(52.8%)、続いて40代(30.2%)でした。20代の割合は9.4%約1割となっています。

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自分の家族が出来たタイミングで
家の購入を検討することが多いようです

30代と40代の合計で全体の8割を超えており、20代で家を購入した人は、若いうちに思い切った決断をしたことが伺える結果です。

家を購入するきっかけはさまざまですが、20代に多い理由は結婚や出産ではないでしょうか。
20代で子どもを持った人は、住宅を購入することが将来の安心材料になるかもしれません。


※住宅金融支援機構「2017年度 民間住宅ローン利用者の実態調査 【民間住宅ローン利用者編】(第1回)」(2017年12月)

団体信用生命保険という制度も
民間金融機関で住宅ローンを組む場合、原則的に契約者の“団体信用生命保険”への加入が必須条件となります。団体信用生命保険とは、通称“団信(だんしん)”とも呼ばれ、万が一契約者が死亡した(あるいは高度障害を負った)場合、保険金でローンの残り金額を一括で返済する仕組みです。一家の大黒柱を失ってしまっても、残された家族が家を失わずに済みます。こうした制度も20代での住宅購入を後押しする材料となっているかもしれません。

20代で住宅を購入するメリット

20代で住宅を購入するメリットを確認してみましょう。

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同じ支払でも自分の資産になるのと
ならないのでは大きな差です

◆支払った分が財産として残る
当然ですが、賃貸住宅で毎月家賃を支払い続けても、自分のものになることはありません。
早いうちに住宅を購入すれば、資産にならない賃貸に掛けるお金の代わりに、住宅ローン返済のために充てられるので、納得感も高いでしょう。
ローンの支払が終われば、住宅は財産として手元に残るからです。

◆余裕を持った返済計画が立てられる
20代のうちは社会人期間が短く年収も比較的少ないため、大きな借り入れができない可能性もあります。
それは逆に、無理のない返済計画を立てられるというメリットかもしれません。
30代、40代と収入が増えていけば、余裕を持ってローンを返済していくことができるでしょう。

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収入が減る老後も変わらずローンの返済や、
家賃が発生する場合は大変かもしれません

◆老後資金の準備に余裕ができる
20代で住宅を購入するということは、ローンの完済時期も早くなります。
一般的にローンの返済期間は30年ほどに設定することが多いため、例えば25歳で住宅を購入して30年ローンを組めば、55歳には完済することになります。
55歳ならまだ定年退職前の年齢なので、余裕を持って老後資金の準備を進めることができるでしょう。

20代で住宅を購入するデメリットと対処法

次に、20代で住宅を購入することで考えられるリスクを見ていきましょう。

◆20代は人生の不確定要素が多い

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後で困らないように、変化に対応しやすい
購入の計画を立てましょう

賃貸住宅に住む大きなメリットが“身軽さ”です。
住宅を購入すると、ライフスタイルや価値観の変化に合わせて気軽に引越しすることはできなくなります。
人生においていつ何が起こるか予想するのは難しく、特に20代はまだまだ不確定の要素が多いものです。
将来的には結婚や出産のほか、転勤や転職があるかもしれませんし、離婚や死別と言った要素も考えられます。

そのほか、年齢とともに価値観が変化する可能性もあるでしょう。
若いうちは刺激の多い都市部が好きでも、シニアになったらのんびりとした郊外に憧れる人、あるいは逆に老後こそ便利な都市部に住み替えたくなる人もいます。

◆住み替えを視野に入れた住宅選びという選択肢
人生の不確定要素が多い20代では、将来的なライフスタイルの変化に備えて、売りやすい住宅を選んでおくという選択肢もあります。
そうしておくことで、需要の高いエリアなら、後々賃貸住宅として人に貸すのも良いでしょう。
賃貸に出すなら、一戸建てよりもマンションのほうが、借り手が付きやすいです。

売りやすい・貸しやすい住宅の要素

  • ・築年数が浅い
    ・個性が強くない、ごく一般的な間取り
    ・人気の高いエリア・再開発エリア
    ・交通の便が良い・駅から近い(10分以内)

未来を見据えて柔軟で無理のない計画を

どんなにしっかりと人生設計を立てても、人生何が起こるかわかりません。
20代の住宅購入は一般的なケースに比べると早めですが、若いうちに購入するメリットもあるため、早すぎるということはないでしょう。
いずれの年代にも共通することですが、一番大切なのは無理のない資金計画です。
物件の売りやすさや貸しやすさを考慮に入れるなら、専門家に相談するのが安心です。

まとめ
・20代で住宅を購入する人は約1割
・ローン完済時期が早いため、老後の資金準備がしやすい
・団信に加入すれば万が一のことがあっても家族に住まいを残せる
・20代は他の年代に比べて人生の不確定要素が多い
・人生の変化に備えて売りやすい・貸しやすい住宅を選ぶのもあり

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