住まいを購入したパパ・ママ5人による座談会

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住まい探しを始めたきっかけは?

―まずは、住まい探しを始めたきっかけについて教えてください。

Nさん:僕の場合は子どもですね。子どもが生まれる前までは、「一生賃貸暮らしでいい」と思っていたんですが、毎月の賃料と住宅ローンの支払い額を比較したら「買ったほうが住宅費用の負担が少ない」と気付いてマンション探しを始めました。

Yさん:僕は結婚がきっかけでしたが、ずっと投資が趣味で…5年前に検討を始めたときはどんどん建築費が高騰しはじめた頃だったので、タイミング的には“買うなら今かな”と。今後、2020年に向けて物件価格も高騰するだろうという期待感もあってマンション購入を決断しました。

Sさん:僕はもともと5年前にマンションを購入していたんですが、長男・長女が生まれて将来子ども部屋を作ることを考えると、もっと現実的に考えなくちゃいけないな、と。2年ほど経った時にたまたま良い物件に巡りあったので、戸建ての購入を決めました。

Iさん:私もきっかけは結婚で、主人から「ゆくゆくは親と一緒に住みたい」と言われていました。たまたま地元の市内報を見ていたら市の保有地の宅地情報を発見して…応募したら当たってしまいトントン拍子に家を建てることが決まったんです。私の実家の近くに主人の両親と暮らす二世帯住宅を建てたので、家族がみんな近くにギュッと集まっていて、子育ても本当に助かっています。

Mさん:妻が幼馴染なので地元で家を買おうと決めていました。HOME’S で探したりもしましたが、自分の地元の情報なら自分の足で歩いて探すのが一番だと思い、毎週物件を見にいって50物件に絞り込み、その中から30物件ぐらい見学して決めたんです。

―皆さんが住まい選びをする上でこだわったポイントについて教えてください。

Nさん:実は…僕は“住まいは住み替えるもの”だと考えているので、あまり住まいへのこだわりはなかったんですが、ひとつだけ、『エリアの特性』には注目しました。奥さんや子どもたちにとってご近所同士の付き合いははずせない…だから、“自分たちがストレスなくお付き合いできる人たちが暮らしている地域かどうか?”を意識したんです。

Yさん:うちの場合は、奥さんと僕でまったくこだわる視点が違っていて驚きました。奥さんはキッチンの配置とかゴミの出し方など実生活のことに注目し、僕はその物件の資産価値が将来マイナスにならないかどうかという点を注目していたんです。お互いのこだわりを妥協しなかったことで、総合的に良い物件を買うことができたと思います。

Iさん:私のこだわりはやっぱり二世帯が快適に暮らせる家を作ること。キッチンも洗面もトイレもすべて水まわりを分けることでストレスを感じない二世帯住宅を作ることができました。あとは、メンテナンスが極力不要であること。汚れにくい外壁塗料とか枯れない人工芝とか(笑)、働くママにとっては“手入れのかからない家”が一番ですから。

今回話を聞いたのは、住宅ライター 福岡 由美さん(住宅ローンアドバイザー・FP技能士)
今回話を聞いたのは、住宅ライター 福岡 由美さん(住宅ローンアドバイザー・FP技能士)
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●「住まいを買う・建てる」について考えはじめるきっかけは『結婚』や『子どもの誕生』など人生の大きな変化を経験したとき。さらに、「買いたい・建てたい」という気持ちを一歩前進させてマイホームを得るためには、“情報収集”も大切なポイント。

●住まい選びの基本は、地域や人などの『住環境』、間取りや住宅性能などの『スペック』、そして、『資産性』。これらの中から自分や家族が最もこだわりたい条件の優先順位を決めて、理想の住まいを絞り込んでいきましょう。

私の家族にピッタリのマイホームは?
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賃貸VS持ち家!“中の人”はどっち派?

―皆さんはマンションや一戸建てを購入されたわけですが、よく議論される『賃貸VS持ち家』についてはどんな考えを持っていますか?

Nさん:僕は本当は気軽に住み替えできるのが魅力で“賃貸派”だったんですが、子どもが生まれてから考え方が変わりました。いまは持ち家で良かったと思います。

Yさん:僕も個人的には持ち家派ですが、これは人によるかもしれませんね。マンションでも一戸建てでも、持ち家の場合は何かしら“将来資産価値が下がる可能性がある”というリスクを負うことになります。その点、賃貸の場合は身軽に暮らせるわけですから、リスクをとりたくない人は賃貸を選べば良いと思います。「結婚した、子どもが生まれた、だから家を買う」という人生の変化に流されるのではなく、あくまでも“住まい=財産”としてとらえることが大事。共感できる方は持ち家を考えてみても良いのではないでしょうか。

Sさん:僕は、賃貸VS持ち家に関しては、“その人のライフスタイル次第だよな”って思います。Yさんのお話にも共通しますが、僕自身がマンションから一戸建てへの買い替えを経験してみて、「買うものをちゃんと理解していれば、必ず売れる」ということがわかりましたし、「一度買ってしまったら、もう他の場所へは移れない」というものでもないんですよね。その住まいの価値をしっかり分析した上で、自分のライフスタイルにマッチした物件を選ぶことができれば、賃貸でも持ち家でもどちらを選択しても良いと思っています。

Iさん:我が家のように、今後のライフプランが決まっている場合は、やっぱり持ち家のほうがいいかもしれません。“この場所で暮らしていく、子どもは○人作る”と明確な計画を持っている方には、持ち家をオススメしたいですね。

Mさん:確かに、僕も家は買ったほうがいいと思うけど、賃貸か持ち家かは人それぞれかな(笑)。単身赴任のように期間限定で働くための住まいなら賃貸でもいいけど、やっぱり自分の拠点は地元。自分が暮らしたい場所に自分で家を持つことで、これからの人生の方向性も明確になると思います。

実は二世帯住宅って、資産価値を重視した場合はリスクもあるんですが、日々の生活や充足感を考慮したらやっぱり持ち家をお薦めします、と二世帯住宅の魅力を語るIさん
実は二世帯住宅って、資産価値を重視した場合はリスクもあるんですが、日々の生活や充足感を考慮したらやっぱり持ち家をお薦めします、と二世帯住宅の魅力を語るIさん

●『賃貸VS持ち家』については、その人の志向やライフスタイルのあり方によって全く異なるという結論に。

●持ち家を選択する場合は「自分で家を持つこと=自分の資産を得ることとして認識し、長期金利の動向をチェックしたり、自宅周辺のエリアの不動産情報のリサーチを行うなどして、常に“資産を所有している”という自覚を持つことが大切です。

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子育てファミリーの住まい選びに欠かせないポイントは

―子育て中のパパ・ママである皆さんから見て、子育てファミリーの住まい選びに欠かせないポイントはどんなところにありますか?

Yさん:保育園の待機児童数や子育てに関する手当てや支援制度も各行政によって違いますから、そのあたりをしっかり調査して“暮らす場所を選ぶ”ことは重要ですね。それと、地域の保護者のみなさんの教育意識レベルも含めて、自分たちが共感を持てるエリアを選んであげたいですね。

Sさん:子どもたちのためにも、“自分たちがストレスなく馴染めるエリアかどうか”は意識したほうがいいと思います。それと、もうひとつ大切なのは地域に暮らしている人たちの世代の多様性。同じような世代の人たちだけでなく、小さな子どもからお年寄りまでいろいろな世代が暮らしていることも大事です。挨拶ひとつとっても、ご近所のお年寄との会話から学べることがたくさんありますから。

Iさん:我が家は、「自宅から徒歩5分圏内に、学校・買い物施設・病院・役所などの生活施設が集まっているか?」というコンパクトな住みやすさを重視しました。子育てをするママにとって、生活の時間効率の良さはとても重要ですから。それと、駅のバリアフリー化はマスト!エレベーターがないとベビーカーで移動するのって大変だもの。

Mさん:土日に診察してくれる小児科や救急対応してくれる病院が近くにあるかどうかもチェックしておかないとね!

地域の世代の多様性が実は大事と語るSさん
地域の世代の多様性が実は大事と語るSさん

子育てファミリーは、街に関して以下のような視点でのチェックを欠かさないようにしましょう。

●役所・病院・学校・スーパーなどの生活利便施設との距離や営業時間
●駅や街の中がバリアフリー化されているか?
●街の中にはどのような世代の人たちが暮らしているか?
●保育園の待機児童数や子育てに関する手当て・支援制度
●エリアの教育意識やレベル
●近所の公園の広さとそこで遊ぶ子どもたちの年齢

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実際に探す際の不動産会社選びはどうしたらいい?

不動産会社に相談して、自分の中の迷いや希望する情報をしっかり整理できたと語るNさん
不動産会社に相談して、迷いや希望を
しっかり整理できたと語るNさん

―では最後に、不動産会社を選ぶときのコツについて、読者の皆さんへアドバイスをお願いします。

Nさん:不動産会社選びというのは、担当者選び。“担当者との相性を見極められるかどうか”が大切だと思います。接客の仕方はもちろんですが、こちらが漠然と抱いている不安や要望を上手に引き出しながら導いてくれる人かどうかを見極めること。

Sさん:最終的には“相性”かな。いろいろな人や会社を見て、自分に合うベストな会社を見極めることが大事なんです。ちゃんとデメリットも伝えてくれた上で、自分たちが求めている以上の情報を提供してくれる人や会社が信頼できると思います。

Iさん:不動産会社や担当者からの情報を鵜呑みにするのではなく、いかに相手から情報を引き出すかも大切ですよね。私の場合はあえて他社にもセカンドオピニオン的に意見を聞いてみました。

Nさん:物件情報に詳しいプロの方に相談すると、自分の中の迷いや希望する情報をしっかり整理してくれるから、「だったら、こういう物件はどうですか?」と的確に奨めてもらうことができる…僕も最終的にはそれが決め手になって購入を決断しました。

●住まい選び成功の秘訣は『事前の情報収集力』にかかっています。

●自分自身で情報を取りに行くことももちろん大切ですが、情報量が豊富な不動産会社を見極め、プロの視点で具体的な提案を行ってもらうこともマイホームへの近道となるでしょう。