賃貸と購入はどちらが得か?は永遠のテーマ

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早めの住宅購入は、単純計算で言えば、月々の支払い額が少なくて済むのをはじめ、さまざまな優遇措置も受けられるなど、メリットも多数あります。

しかし、賃貸との比較や購入すべきタイミングについて私たちが安心して住宅購入を判断できる情報はなかなか見当たらないように思います。
その大きな理由は、物価の変動や人の寿命、家賃相場も長期での予想が困難であることが一因です。

それを踏まえたうえで、特に20代という若い世代にスポットをあてて、住宅購入のメリットに迫ってみます。

どんな20代が不動産購入しているの?

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国土交通省発表の平成27年度住宅市場動向調査によれば、不動産物件を初めて購入する年齢は30代以上が90%程度、近年の晩婚化に比例するようにその年齢は高くなっています。
一方で20代での不動産物件を購入しているのは、わずか10%程度しかいません。

【参考】
国土交通省 住宅局 平成27年度住宅市場動向調査
http://www.mlit.go.jp/common/001135951.pdf

物件購入のタイミングは、多くの方が結婚や出産等のライフイベントと、収入・貯蓄の安定が重なる時期と考えており、若年層の低収入化も相まって物件購入が30代以降となっています。

では、20代の若い世代で物件購入をしている方はどういった人達なのでしょうか?
比較的若い世代の不動産物件購入者は、金融・保険業界にお勤めの方やこれらの情報に敏感な方が多いように思われます。しかし、実は金融業界が年収の高い業種だからという単純な話ではありません。不動産は、彼らにとって「住むための家」という見方だけでなく、「資産あるいは金融」として理解している印象を強く受けます。

20代から勉強しよう。不動産の本質

一般的に「不動産は居住用として買うもの」としてとらえがちですが、投資や運用ができる「金融商品」としての側面も持ち合わせています。株のような価格の上昇や下落が起こり得ますし、価格の変動次第では、売却をしたり賃貸収入を得ることもでき、前述の金融・保険業界に詳しい方の中には、不動産を「金融商品」として運用する方も多くいます。

不動産を購入する際には住宅ローンを組み、そしてローンの支払いを担保するために団体信用生命保険のような生命保険に加入する方が大半です。

実は、長期の借り入れをすることはマイナスの要素ばかりではありません。
長期の借り入れによる不動産購入にはインフレ(物価上昇)(※1)時にメリットを受けられる可能性があります。
そのメリットとは、インフレ時、つまり物がよく売れるようになれば、物価が上昇します。その結果、企業の業績が好転することで、私たちの収入も上がる可能性があります。しかし一度借りた借金の額は変わることはありません。つまり、インフレが進めば進むほど借り入れの支払い負担は実質的に減っていく訳(※2)です。

※1インフレとは、不動産を含めた全ての物の価値・価格が上がり、お金の価値が下がることをいいます
※2変動金利の場合はインフレが進むと支払い金利も増えます

そして、不動産は誰かに貸して家賃収入を得ることのできる「資産」でもあります。
不動産を所有しているだけで固定資産税がかかってきますが、これはそれだけ不動産が資産として運用できるということを表しています。
また、不動産の賃貸収益を裏付けとして証券化して、多数の投資家に投資をしてもらいながら運用する不動産投資信託の存在なども、不動産が金融商品であることの裏付けです。

このように、不動産には住むための家という側面だけでなく、金融資産でもあり、金融や保険に詳しい方は、その知識上、この不動産の特長をよくわかっているのです。

この特長をきちんとおさえた上で、物件購入を考えると、不動産購入のタイミングは結婚や出産などのライフイベントや収入・貯蓄の安定だけでなく、経済情勢や金融資産としても検討すべきなのではないでしょうか。

若いときの不動産物件購入はハイリスクか?

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そもそも、若いときの不動産購入はリスクが高いものなのでしょうか?
まだ収入が少ない、安定していない、同じ会社にずっと勤めるかもわからない、多額のローンを支払う不安など、考えはじめると不安ばかりが先行します。

しかし、30代以降で長期住宅ローンを組んだ場合、支払いが終わる頃には既に定年を迎え、収入面で不安を抱える状況になることが多く、やはり先々の不安は増すことに変わりはありません。

一方、若い世代で物件を購入して住宅ローンを組めば、長期で借り入れができる場合が多く、毎月の支払いを抑えることができます。

もちろん、長期借り入れによって利息も多額になりますが、30代40代になって将来の収入や貯蓄の見通しが立ってきた際には、前倒しで返済をして利息や返済期間を圧縮することもできます。

まだ若いからという理由だけで、住宅購入は時期尚早と考えるのではなく、若いからこそリスク回避に繋がることもあるととらえておきましょう。

購入時期を自分でコントロールする

不動産の金融資産としての側面と若いうちに不動産購入をするメリットを理解すると「資産である不動産を購入する」そして「長期の借り入れをする」ことの全体像とその意義が見えてくるようになります。

将来マイホームが欲しいと思う方は、自分が住むだけでなく、その資産・金融としての側面もふまえたうえでライフプランを組み立てて「いつ買うべきか」を検討してみたらいかがでしょう。
そうすると、20代で購入する、という選択肢が自然と現実的になってくるかもしれません。人生で最も高い買い物のひとつとされる「マイホーム」。
20代から真剣に検討するようおすすめします。

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(2014/04/14)