【月刊ニシアワー11月号】大板屋名月
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西粟倉の天然林はすでに葉っぱが散ってしまいましたが、日本の多くの地域では今ちょうど紅葉が見頃ですね。紅葉する樹木もさまざまですが、西粟倉の天然林の紅葉の主役は、大板屋名月です。
カエデ科の落葉樹で、いわゆるモミジの仲間です。おもしろい名前ですが、板屋とは板で屋根を葺いた板屋根のこと。大板屋名月はよく葉っぱが茂るので、雨水が漏れないという意味でこの名前がついたんだそうです。また葉っぱが丸くひらくので、満月に例えられたと言います。この葉っぱが、若杉や他の木と混じって赤く色づく様子はこの森ならではの紅葉の風景で、とってもきれいです。
私たちの目を楽しませてくれる紅葉ですが、色を変えるのにも落葉するのにも、理由があります。
葉っぱは日の光をいっぱい浴びて光合成をし、栄養を作り出します。しかし秋になり日が短くなり気温も下がってくると、十分なエネルギーを得られなくなります。そして冬に備えて休眠状態に入ります。そうなると葉っぱの役割は終わり、落とされてしまうのです。でも栄養分を蓄えた葉っぱをそのまま捨てるのはもったいないので、葉の中にある成分を樹体の方に引き戻します。そのときに葉緑素が分解されて色が変わり、これが紅葉となります。
葉っぱが落ちるのにも、緑色のままでは落ちないのにも、こんな理由があるのです。
レポーター :
熱田尚子(株式会社 西粟倉・森の学校)

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