家づくりのダンドリチェック

STEP2 イメージを固める

家族で話しあってどんな家に住みたいかイメージを固めましょう。家に求めるものを明確にし、そこから広がるイメージの中で必要なものを整理していきます。

20代から(子育て世代)の注文住宅基礎知識 - イメージを固める

畑中学(はたなかおさむ)

トクする家づくりのアドバイザー・武蔵野不動産相談室株式会社 代表
1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。
2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。
LIFULL HOME'S 住まいの窓口で講師として皆さんと家づくりを一緒に考えている。
「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。

20代での注文住宅購入は子育てを意識する

20代での注文住宅は、これから起きるだろう様々な人生のイベントや環境の変化に応じられる家づくりを心掛けたいところです。その大きな節目は子供の誕生と子育てだと思います。そこで、子育てを意識した注文住宅の3つのポイントについて述べていきます。
1つ目のポイントは「間取りの工夫」で、2つ目は「リフォームをし易いつくり」、3つ目は「余裕を持った資金計画」です。1つ1つ説明していきます。

子育てを意識した3つのポイントとは?

3つのポイントについて

まず1つ目のポイントの「間取りの工夫」です。
子供の成長にしたがってどのように各部屋を使っていくのかを考えておき、間取りに反映しておきましょう。建物が出来てからでは大変ですから、設計の段階で「将来このように使っていく」と考えていきたいところです。
子供の個室はどこにつくるのか、大きさはどの程度にするのか、勉強はどこでするのか、収納はどうするのかなどです。ここでキーワードとなるのは「1つの空間を様々な用途に利用する」です。

たとえば、近年ではリビングの一角や2階の踊り場など共用空間にワーキングスペースとして勉強できるコーナーを設ける例も多くなってきました。その方が、子供もさみしくなく勉強できるようです。また、個室の大きさを抑える意味もあるようです。
リビングは家族でくつろぐ空間、踊り場は通り抜ける空間と用途を限定してしまうと、必要な用途に応じて部屋をつくる必要が出てしまいますので、建物に大きさが必要となってきます。
これから起きる人生のイベントには様々なものがあります。1つの部屋を複数の用途に利用することができれば建物の大きさは抑えられるともに様々なイベントに対応できます。このような間取りの工夫が必要でしょう。

2つ目のポイントは「リフォームをし易いつくり」です。
子育ての状況に応じて部屋の大きさや形状を変えたいと思うことがあるかもしれません。そのようなことがあっても良いようにリフォームがし易いつくりにしておきましょう。
よくあるのは、子供2人が小さいうちは大きな1部屋で過ごさせ、大きくなったら部屋の中央に壁を入れ2つの個室にするというもの。ただ、将来2つの個室にできるように、窓の数や位置、出入口を2つ設ける、収納を用意することが事前に必要となってきます。このように将来リフォームを考えているなら、それに対応できるようなつくりにしておくことは大事となります。
また、リフォームを想定するなら、ハウスメーカーや工務店の担当者などの専門家のアドバイスが欲しいところです。遠慮なく設計の段階で「将来、子供の状況に応じてこのように間取りを変えていきたい」と希望を伝えておきましょう。

将来2つの個室にしやすいつくりにしておくことが大事

3つ目のポイントは「余裕を持った資金計画」です。
状況に応じて2で述べたリフォームをするのであれば、事前にそのための資金計画をしておかなければなりません。ただ、当初の資金計画がギリギリですと、想定外のことが起きた場合、リフォームができないということもあります。たとえば、リフォーム分の資金を毎月積み上げていったけど、子供が私立中学校に入ることでそれを使うことになり、結果リフォームができなかったなどです。
このようなことが起きないように、当初から余裕を持った資金計画とすることをオススメいたします。

子育て環境を充実させる様々な工夫の事例

ポイント1で上げたように子育て環境への対応については間取り上の工夫が必要となります。
そこで他の皆さんがどのような工夫をしているのか、幾つか事例を上げてみたいと思います。

1.家具を使って空間を仕切るよくある事例です。Aさんの家では、物置棚や本棚など家具を使って、リビングとワークスペースを区切ったり、子供の部屋を2つに分けたりしています。壁をつくるよりかは、家族の気配を感じつつ空間を仕切れたので、そちらが良いと判断をしたようです。また、Bさんは自宅で書道教室を運営していますが、書道教室のスペースとプライベートのスペースを区切るために、天井からロールスクリーンを吊るして必要に応じて下しているようです。家具を使って空間を仕切る事例はインテリア雑誌にも多く掲載されています。それらに目を通すなどをして、2つの個室が欲しいが大きさが足りない場合は家具等の利用で空間を仕切ることを検討してみてはいかがでしょうか?

2.脱ぐ-洗う-干すの洗濯動線を短くする

子供が大きくなるほど洗濯物は増えていき、比例して持ち運ぶのも重くなります。そのため将来の子育て環境を考えて、できるだけ脱ぐー洗うー干すの洗濯動線を短くすることが多くなっています。
2階に洗濯機を置く脱衣所があるCさんの家では、脱衣所に面してバルコニーを設けており、洗濯した後はそのまま外に出て干すことができます。また、Dさんの家では、玄関入口横にあるシューズインクロークを抜け脱衣所に入ることができます。そうすることで、子供が野球教室で汚れたユニフォームをまず脱衣所で脱いでから家の中に上がれるようにしています。その後は、脱衣所でそのまま洗濯をして、庭先で干すという玄関回りで完結する洗濯動線となっています。
子供が大きくなるつれ洗濯物が増え、家事が大変になるのは事実です。将来を見越して設計段階で先回りをして洗濯動線を考えてみてはいかがでしょうか。

将来を見越しての動線設計も

他にも様々な事例がありますが、このような事例はハウスメーカーや工務店の担当者も豊富に持っているモノ。積極的に聞き出して見てはいかがでしょうか?

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