家づくりのダンドリチェック

STEP2 イメージを固める

家族で話しあってどんな家に住みたいかイメージを固めましょう。家に求めるものを明確にし、そこから広がるイメージの中で必要なものを整理していきます。

平屋住宅の基礎知識 - イメージを固める

岡本郁雄(おかもといくお)

ファイナンシャルプランナーCFP®、中小企業診断士、宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター。
不動産領域のコンサルタントとして、マーケティング業務、コンサルティング業務、住まいの選び方などに関する講演や執筆、メディアへの出演など幅広く活躍中。
専門家サイトAll Aboutのマンショントレンド情報も担当。神戸大学工学部卒。岡山県倉敷市生まれ。

高齢化社会を迎えた今、段差のないフラットな空間をつくりだす平屋住宅が注目されています。都市部では、あまり見かけない平屋住宅の特徴とメリットや留意点について紹介します。

平屋住宅とは1階建ての住宅

平屋住宅とは、1階建ての住宅のことです。東京などの大都市圏に住んでいると、一戸建て住宅といえば、2階建てや3階建てが多く、平屋住宅を目にする機会は少ないのが実情です。

一方、軽井沢などの別荘地では、平屋住宅の別荘をよく目にします。平屋住宅で建てられた別荘を見ると、森や林などの周囲と調和し美しい景色をつくり出しています。

周囲との調和した平屋造りの別荘

このように、別荘地に限らず平屋住宅は広い敷地に建てられるケースが多いです。
理由は、2階建てや3階建てと同様の部屋数や居住スペースを得ようとすると、一定の建築面積(建物が建つ部分の面積)が必要になるからです。

平屋住宅のメリットは、フラットな平面であること

次に、平屋住宅の特徴とメリットを挙げてみましょう。

平屋住宅のメリットは、上下階の移動が無いフラットな住宅のため、住居内での移動がスムーズである点です。家の中の段差がなければ、足の不自由な高齢の方や幼児期の子供も安心して生活ができます。例えば、車椅子での生活でも廊下幅を広げるなどプランニングの工夫をすれば、生活もしやすいでしょう。

また、風通しが良いのも平屋住宅の特徴です。
空気の上下の移動が無いため、四方に開口部を設ければ空気の循環がしやすく、引き戸などで風の道をつくれば、住まい全体の通風性を高められます。

また、2階部分が無いため構造的に強く地震や台風などの防災面でも優れています。さらに、外壁や屋根などの修繕も2階建てや3階建てに比べて行いやすく、メンテナンスしやすいのも平屋住宅の特徴です。

開口部を工夫することで良好な風通しに

平屋住宅は立地が重要 3世代同居に好適

平屋住宅の留意点は、先述したように敷地の広さが必要なことと立地の周辺環境に住み心地が左右される点です。
1階のみの造りなので、窓から採光を得るには、建物の周囲にスペースがあることや、まわりに高い建物が無い立地であることが重要です。第一種低層住居専用地域などの住居系エリアが、平屋住宅の立地としては適しているといえるでしょう。

また、中庭を設けるなどプランニングの工夫によって、光を全体に取り込むことも可能です。階段が無いため、その分デットスペースも減らせ収納なども増やせます。また、構造がシンプルなので将来のリフォームもしやすいでしょう。

高齢者にも子供にも住みやすく3世帯同居にも向く

家族が同じフロアで、生活するということは、気配を身近に感じコミュニケーションをとりやすいといった効果もあります。高齢者にやさしい住宅ですが、3世代居住などの大家族には平屋住宅はおすすめだと思います。フラットな動線は、生活しやすいだけでなく交流を促し世代を超えたコミュニケーションも図れるでしょう。そういう視点で見ると、長期間暮らしやすいサスティナブル(持続可能)な住まいとも言えるでしょう。

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