コンバージョン建築とは?

「コンバージョン(conversion)」とは、既存の建物を用途変更して再生させることです。日本の場合、コンバージョンというと、賃貸事務所だった建物を集合住宅に用途変更する例が多いようです。コンバージョンとともによく聞く言葉に「リノベージョン(renovation)」がありますが、リノベーションには修復、刷新という意味があり、簡単にいうと、柱や梁などの構造躯体以外を全て取り払い、間取り変更を行うような大がかりなリフォームのことです。コンバージョンでは、既存建物をリノベーションして付加価値をつけ、用途を変えて新しく甦らせます。既存建物の構造躯体など使用可能な部分は生かして再生させるため、地球環境を配慮した建築のあり方として注目されています。

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近頃よく耳にするコンバージョン建築って何?

コンバージョン建築のメリット

コンバージョンは建物の解体・建て替えをすることなく、既存の構造躯体を利用しつつ、新しい用途の建物へ生まれ変わらせる手法です。低コストで済み、建て替えに比べて工期が短いことも魅力の一つです。日本のコンバージョンは、利便性のよい立地に建つオフィスビルで、空きが目立つ物件にて採用されるケースが多いようです。オフィスビルはもともと内部の間仕切りが少なく、窓ガラスも大きく取ってあることが多く、用途変更は自由度が高く、比較的コンバージョンしやすいと言えます。採算が取れなくなった賃貸オフィスを集合住宅などの住居系に用途変更することで、採算が取れるようになることは大きなメリットですが、オフィスが住居系に生まれ変わることで、空洞化した都心の一等地に人を呼び戻すという効果も生んでいます。

コンバージョン建築の具体的事例

日本でコンバージョンした具体的事例は観光地のあちこちで見ることができます。例えば、観光の人気スポットである北海道の小樽運河沿いには、石造倉庫をコンバージョンとした飲食店などの店舗が並んでいます。山形県の日本海に面する酒田市には、かつて米穀倉庫として使われていた土蔵造りの建物を、歴史資料館や観光物産館にコンバージョンした「山居倉庫(さんきょそうこ)」があります。いずれも建造当時の面影を残しながら商業施設として生まれ変わり、たくさんの人を集めています。オフィスビルのコンバージョン例としては竹中工務店が手掛けた「ラティス芝浦」があります。東京都港区の芝浦運河沿いにあり、オフィスから集合住宅のコンバージョン例としては日本最大級の規模で注目を集めました。築19年のオフィスビルを全60戸の賃貸住宅とSOHO(小さなオフィス)にコンバージョン。既存の構造躯体を生かし雰囲気や表情を残しつつ、新しいライフスタイルの提案を行い、入居待ちが続く人気物件になっているようです。

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