引越しで挨拶をした人、しなかった理由

近頃の「引越し時の挨拶事情」はどうなっているのだろうか?近頃の「引越し時の挨拶事情」はどうなっているのだろうか?

引っ越し先で心機一転、新しい生活をスタートさせる前に済ませておきたいのが、ご近所の方への挨拶。

ひと昔前までは『向こう三軒両隣』といって、向かい側三軒と両隣の家に挨拶するのが常識だと考えられていたが、マンションなどの集合住宅が多い現代では引越しをしても挨拶に行かない人も増えているようだ。

ここでは、過去3年以内に引っ越しをされた10代~50代の364人方に実施した『引越し時に挨拶をしたか、しないか?』アンケートを元に、最近の傾向を紹介していく。

3人に1人は挨拶していない?

引越し後、近所の方に『挨拶をした』と回答した方は全体の64%。挨拶をしていない人が35%となっていて、3人に1人は挨拶していないことがわかった。

年代別で見ると、30代は挨拶をした人の割合が68.5%と高く、一方で挨拶をしなかった割合は10代、50代が40%以上と高い結果が出ている。30代、40代は引越しの挨拶した割合が全体の平均を上回り、それ以外の年代では下回っていた。

挨拶をした割合が一番高い30代は、仕事でも働き盛りの年代であり、新たな人間関係をつくっていく機会が多い。また、長い期間その場所に住むことも想像できるため、隣人との長い付き合いを円滑に進めるために挨拶を積極的にする傾向が出ているようだ。

挨拶をしない理由としては、10代は大学進学や就職で実家を離れ、はじめて新しい環境で生活することになる。そのため、隣人へ挨拶をするという習慣を知らない、挨拶の仕方がわからない人が多いと想定される。

一方の50代では、これまでに何回か引越しを繰り返し、挨拶をした方が良いことは知っているが、周囲との人間関係に疲れており、新しい関係を築く機会を敬遠しがちなのかもしれない。

様々な理由が考えられるため、挨拶をしなかった理由を年代別にアンケートし、詳細を確認していく。

引越し後に近所の方に挨拶をした?(回答数364)引越し後に近所の方に挨拶をした?(回答数364)

挨拶をしなかった人の理由

挨拶をしなかった理由を詳しく見ていく。アンケートを取った364人の内、130人が挨拶をしなかった理由として一番多いのが『時間やタイミングがなかったから』というもの。挨拶をしなかった人の中の約32%を占めている。特に20~29歳までの人に多い回答だった。一人暮らしが多い年代でもあるので、平日の夜や週末しか挨拶に行けるタイミングがないことが理由となっていると考えられる。

次に多いのが『余計な人間関係を作りたくなかったから』というもの。全体の約23%がこのように回答している。興味深いのが30~40代の人でもこう回答している人がいるということ。家庭をもつ世代であっても昔のように挨拶をする必要はないと考えている人もいるようだ。

引越し後の挨拶を『今までしてこなかったから』と回答しているのが20%。何度か引越しを経験している方の場合、都度挨拶をする必要性はないと考えるのかもしれない。

また、『自分もされたことがないから』と回答している方も同じくらいの割合でいる。特に20代の方に多い回答で、若い世代のなかには『引っ越しの挨拶をしないのが普通』と考えている傾向が見られる。現代における人間関係の変化なのか。

面白い回答として際立っていたのが『異性だった場合、恋をしてしまうから」というもの。実際に恋に落ちた経験があるからなのか。20代の方の回答で、確かに一人暮らしの場合、ご近所から恋が始まる可能性もあるかもしれない。

ただし、一人暮らしの女性の場合、むやみに挨拶にいくと『女性が一人暮らしをしている」ということが周りに分かってしまうことに。女性専用のマンションやアパートでない限り、引越し後すぐの挨拶は控えた方が無難かもしれない。

挨拶をしなかった人全体の3割強が『時間やタイミングがなかった』と回答していることからも分かるように、挨拶したい気持ちはあるものの、つい機会を逃してしまったり、相手に会えなかったりするというケースも少なくない。

引越し後に挨拶をしなかった理由は?(回答数130)引越し後に挨拶をしなかった理由は?(回答数130)

いつまでにするべき?引越しの挨拶のタイミング

引越し当日はバタバタしていて挨拶まで気が回らないもの。とはいえ、何度も出入りしていればご近所さんとばったり顔を合わせることもあるかもしれない。たいていの場合、周りの人も「どんな人が引っ越してきたんだろう?」と興味を持っているはず。そのときはタイミングを逃さず「引っ越してきた○○です。落ち着いたらご挨拶に伺います」と声をかけると良い。

片付けが済んで落ち着いたら、引越の翌日、遅くとも3日以内に挨拶を済ませたいもの。お昼や夕食などの時間帯を避けて、明るい時間帯に伺うのがベスト。日中、留守であれば平日の夕食後あまり遅くならない時間か、週末や祝日の午後に訪ねてみると良い。そのときは「夜分(または「お休みのところ」)申し訳ありません」と一言添えるのがベター。

引っ越しの挨拶に伺うときは、日用品やお菓子、お茶などのちょっとした品を用意していくことがマナー。何度か伺っても留守であれば、こうした品に「引越してきました○○と申します。○月○日にご挨拶に伺いましたが、お留守のようでしたので、また改めて伺います」と書いた手紙を添えて挨拶の品と合わせてポストに入れておくのをオススメしたい。

ドアノブにかけておくという方法もあるが、紛失してしまう恐れも。挨拶の品に自治体指定のごみ袋やお茶、または人気のギフト用に個別包装されたお米などを選ぶとかさばらず、ポストにも入れることができるので便利。

挨拶をしておいた方がいい理由とは

一人暮らしの人が多いアパートやマンションなどの場合、「挨拶に行ったら迷惑かも?」と考えてしまう人も。とはいえ今の時代、災害や事故など、どんなことで近所の方に助けを求めなければならない事態に見舞われるかわからない。近所の方もどんな人が越してきたのが知ることができれば安心する。

女性のひとり暮らしでは、女性が一人で住んでいることをむやみに知らせるべきではないが、万が一のことを考えると近所の人を誰も知らないというのは怖いもの。できれば管理人さんがいる物件を選ぶなどして、安心して生活できる環境を選ぶようにしたい。

家族で引越してきた場合、新しいコミュニティで触れ合う機会が多くなるため、引越後の挨拶は必須と言える。万が一、騒音やゴミ出しなどで迷惑をかけてしまった場合でも挨拶しておけばおおごとにならなくて済むはず。子供が近所の大人から「あの家は挨拶にもきていない」という目で見られるのも避けたい。

『後々、気まずい思いをしないため』と考えて、引越し後の挨拶は早めに行うようにしたい。

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<調査概要>
【調査実施期間】 2016年10月7日~2016年10月14日
【調査対象者】 事前調査で「直近1~3年前に引越しをしたことがある」と回答した10代~50代までの男女
【調査方法】 インターネット調査
【有効回答数】 364サンプル

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2017年 03月08日 11時06分