雰囲気が好きな駅、よくない駅は?

レトロな駅舎、個性的な発車メロディなど雰囲気の違う駅が揃うJR山手線。人気があるのはどこの駅?レトロな駅舎、個性的な発車メロディなど雰囲気の違う駅が揃うJR山手線。人気があるのはどこの駅?

JR山手線の駅はそれぞれ個性が出ていると思う。東京駅が改修してレトロな駅舎に復刻したり、高田馬場では電車のホーム上で鉄腕アトムの音楽が鳴るなど、それぞれの駅が独自の歴史や特色を出している。日常使用している人にとって、駅によって雰囲気が好きな駅、どちらかというとダサい駅といった認識が出来てくるだろう。

今回、前回の使いやすい駅、使いにくい駅に続いて、山手線を週3日以上利用している420人に雰囲気が好きな駅、ダサいと思う駅について聞いてみた。

山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅は?

JR山手線「最も雰囲気が好き」な駅ランキングの結果は以下の通り。

1位 恵比寿 (えびす) 70票(16.7%)
トップは恵比寿となった。圧倒的に多かったのは「おしゃれ」という声。
「飲食店なども多くてにぎわいはあるのですが、大人っぽい落ち着いた雰囲気も感じられるから」「ガーデンプレイスなどおしゃれな場所に近いから」「歩いている人がおしゃれで上品」など、場所の雰囲気も歩いている人もおしゃれなところに好感を持ったようだ。「来る人の年齢層が極端に若くないし、超高級な街でもなく、バランスがとれている」「ちょっと歩くと閑静な住宅街で雰囲気が良いから」など、単に華やかなだけでなく、二面性を持ち合わせていることもこの駅の魅力となっているようだ。

2位 東京 (とうきょう) 62票(14.8%)
2012年に丸ノ内駅舎の復原工事が完了した東京駅。赤レンガづくりの駅舎は昼と夜とで違う顔を見せる。選んだ人も「赤レンガが高級感あって素敵だと思う」「レトロ感が味わえる」「モダンな感じ」「日常と非日常が混ざっているから」など歴史情緒ある雰囲気に魅力を感じたようだ。他にも「ここが日本の中心だって感じるから」など、日本の首都であることに感慨を覚える人もいた。

3位 新宿 (しんじゅく) 27票(6.4%)
3位には新宿がランクイン。
「雑多な感じが好きだから」「猥雑でよいから」「東京で、一番活気がある」「にぎやか」など、整理されすぎていない街並みや活気がある点が評価された。

4位 目黒 (めぐろ) 25票(6.0%)
目黒は、バランス感に好感を持つ人が多かった。
「自然もあり、渋谷や新宿みたいな混雑もなく、適度にお店もあって便利だから」「住宅地と商業地のバランスが良い」「便利な場所にありながら、比較的閑静だから」など、住宅地と商業地、落ち着きと賑わいといったそれぞれの程よさを支持する声が多かった。

5位 池袋 (いけぶくろ) 24票(5.7%)
池袋は、街で遊びたい人、にぎやかな街並みを好む人に選ばれた。「見どころ、遊びどころが多いので」「にぎやかなので」「活気がある」といった意見が多かった。


全体的にバランスのある街が「雰囲気が良い」駅として選ばれたようだ。

恵比寿ガーデンプレイスなどのオシャレ施設も近く、大人っぽく落ち着いた雰囲気が人気となった恵比寿ガーデンプレイスなどのオシャレ施設も近く、大人っぽく落ち着いた雰囲気が人気となった

山手線29駅中「最もダサいと思う」駅は?

それでは数多くの人が利用する山手線の中でも実はあまりイケてないな、と思う駅は存在するのだろうか。「最もダサいと思う」駅を尋ねてみた。

JR山手線「最もダサいと思う」駅ランキング【単一回答】(n=420)

1位 鶯谷 (うぐいすだに) 102票(24.3%)
1位は「鶯谷」。2位に大差をつけてトップとなった。
1日の平均乗車人員は29駅中一番少ない駅。一番多い新宿と比べると30分の1の利用者の駅だが、なぜ「ダサい」という票がここまで集まったのだろうかという疑問が沸く。どうやら通りかかった時の印象や、その時目に入ったもので判断する人が多かったようだ。
駅前に立ち並ぶ建物から、「ラブホテルが多い」「いかがわしい感じ」「風俗店が多いイメージ」といった印象を持つ人が多かった。鶯谷は、華やかな駅舎の中でも、比較的こぢんまりとした駅である。「場末な感じがする」「うらぶれている印象」などが挙がった。コメントからすれば、実際に降りて確認したわけではなさそうである。

歴史をさかのぼれば、江戸時代には多くの文人が住む閑静な別荘地であった。現在も、文豪、正岡子規ゆかりの子規庵も近くに残っており、風情のある土地である。駅に降り立って歩いてみれば新しい魅力が発見できるかもしれない。

2位 新大久保 (しんおおくぼ) 47票(11.2%)
新大久保といえばコリアンタウンとして有名である。今は以前よりも下火にはなったものの韓流ブームに沸いた頃には多くのファンが押し寄せた。様々な韓国料理を楽しむことができるという魅力もある。
アンケートには、「多国籍の人が利用しているイメージがある」「すでに外国人タウンと化している」といった声が挙がった。現状では韓国だけではなく、多国籍の街として進化しているようだ。「看板などが日本ではない」「何かなじめない」など日本語以外の言葉が立ち並ぶことから、日本人の中には言葉の壁からちょっと気後れしてしまう人もいるようだ。

3位 巣鴨 (すがも) 44票(10.5%)
巣鴨がダサいと思う理由としてとにかく多かったのは、「お年寄りが多いから」「高齢者の原宿だから」「おばあちゃんの街だから」という声だ。自分たちのものではないと認識している若者の声が目立った。

4位 田端 (たばた) 39票(9.3%)
田端も鶯谷と同様、駅に降りたことがない人の声も多かった。
「駅にお店が少ない」「目立つものが何もないから」「都会の田舎」「取り残されている感じがするから」など、地味な印象を持つ人から選ばれたようだ。

5位 西日暮里 (にしにっぽり) 14票(3.3%)
5位には西日暮里がランクイン。「やや昭和感が強い」「古い」「年配の人が多く住んでいるイメージ」などの意見から、昔っぽさを感じさせてしまっているようだ。

最も住んでみたいエリアがある駅とその理由

最後に、「最も住んでみたいと思うエリアがある」駅を尋ねた。結果として上位に並ぶ駅は、雰囲気が好きな駅と似た顔ぶれとなった。

1位 恵比寿 (えびす) 73票(17.4%)
2位 目黒 (めぐろ) 43票(10.2%)
3位 東京 (とうきょう) 28票(6.7%)
3位 新宿 (しんじゅく) 28票(6.7%)
5位 品川 (しながわ) 24票(5.7%)

住みたい街の重視点は、回答者全体では「交通の便が良いこと」「買い物が便利なこと」「通勤/通学先に近いこと」といった利便性がトップ3となった。これに次いで「治安が良いこと」「静かで落ち着いていること」「景観・街並みがきれいであること」が続く。利便性と環境面の両方が重視されていることが分かる。

上位に挙がった駅を選んだ人ごとに、どのような点を重視するか見てみたい。
恵比寿は「交通の便が良いこと」「買い物が便利なこと」が高い一方で、「景観・街並みがきれい」「自然が多い」などが高い点も特徴的である。利便性と周辺環境の両方が評価されていることが分かる。さらに全体に比べ、「おしゃれな店が多いこと」が突出して高く、個性も持ち合わせている。
目黒は「静かで落ち着いていること」が全体よりも大きく上回った。他にも「モラルやマナーが良さそうなこと」など周辺環境が評価された。

最も住んでみたいエリアがある駅とその理由

調査概要

【調査実施期間】2015年10月29日~2015年11月3日
【調査対象者】事前調査で「週に3回以上山手線を利用している」と回答した方
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】420サンプル

2015年 12月07日 11時09分