ついに打ちっぱなしの練習場まで完備したゴルファー向けのシェアハウスが登場

以前この場で紹介した「音楽スタジオ付き」や「子育て支援」など、コンセプト型のシェアハウスが続々と開発されている。そうした中で、ついに打ちっぱなしの練習場まで完備したゴルファー向けのシェアハウスが登場した。「ゴルファーズレジデンス駒沢」だ。昨年(2013年11月)に入居が開始されたばかりという同物件を見学してきたので紹介しよう。

建物はもともと大手企業の独身寮だった。同物件を開発した株式会社アスラボは、都心にありながら広い屋上スペースと庭の有効活用を考え、ゴルファー向けのシェアハウスを思いついたという。
1968年築と年月は経っているが、きれいにリフォームされている上に、耐震診断も受けている。しかも場所は高級住宅地で知られ、渋谷駅まで約7分の東急田園都市線「駒沢大学」駅から徒歩6分と、かなりの好立地だ。

「ゴルファーズレジデンス駒沢」の外観。建物前のスペースでカーシェアリングサービスを行っており、入居者は特典付きで利用でき、それ以外の人でも低価格でクルマを利用できる「ゴルファーズレジデンス駒沢」の外観。建物前のスペースでカーシェアリングサービスを行っており、入居者は特典付きで利用でき、それ以外の人でも低価格でクルマを利用できる

ラウンジ&キッチンはシェアハウスとは思えない豊かな印象

大型液晶テレビや高級家具が並ぶラウンジ。左端にあるゴルフクラブは無料で借りることができる大型液晶テレビや高級家具が並ぶラウンジ。左端にあるゴルフクラブは無料で借りることができる

オートロック式のエントランスを抜けると大空間のラウンジ&キッチン。60型の液晶テレビに特注の大型ソファ、そしておしゃれな照明などからとてもシェアハウスとは思えない豊かな印象を受ける。
このスペースでは食事やお酒、テレビゲームを楽しむのはもちろん、Wi-Fiを利用できるので、仕事をする人も多いそうだ。

ゴルフ関連の本を集めたライブラリースペースもある。監修は有名なブックディレクターの幅 允孝氏だ。また、写真左側に並ぶゴルフクラブはすべて無料でレンタルしている。後ほど紹介する各ゴルフ施設などで使用可能だ。

キッチンは4つ口のガスコンロ4台と電子レンジ2台、オーブンレンジ1台、大型冷蔵庫2台などがあり、週末には本格的なお菓子作りに励む人もいるそうだ。皿などの食器類もこちらの備品で、入居者はきちんと洗って返すことを条件に自由に使用できる。

プロも使用するゴルフシミュレーターや打ちっぱなしスペースを完備

プロも使用しているゴルフシミュレーター「GC2」。入居者なら利用は無料(予約制)プロも使用しているゴルフシミュレーター「GC2」。入居者なら利用は無料(予約制)

では、このシェアハウスの最大の特長であるゴルフ施設の数々を紹介しよう。
まずは、屋上のゴルフシミュレーター。プロも使用するGC2というモデルだ。一般的な赤外線によるものではなく、カメラによってゴルフクラブとボールの接点を判別し、スピンのかかり具合などをよりリアルに再現する。一般的な練習場などに設置しているものだと、使用料は1時間当たり数千円するが、ここでは無料だ。
屋上にはそのほかにも打ちっぱなしスペースもある。青空に向かって思いっきり打つ様子は、とても気持ち良さそうだった。

さらに1階の庭にはバンカースペースがある。都心部にこのような施設がある場所はなかなかないのでゴルフ好きにはたまらないだろう。

ゴルフコースの割引、そして一気に50名近いゴルフ仲間も

屋上には打ちっぱなし設備も完備。入居者同士で教え合う姿が頻繁に見られる屋上には打ちっぱなし設備も完備。入居者同士で教え合う姿が頻繁に見られる

ゴルフ愛好者にうれしい特長はこのようなハード面だけではない。提携する複数のゴルフコースやグッズの割引といった特典もある。

また、ゴルフは個人スポーツではあるが、コミュニケーションツールとしても重要な役割を果たす。このシェアハウスに入居することで、一気に50名近いゴルフ仲間ができることになる。突然有給休暇が取れたときなどに、すぐ一緒にコースを回る人が見つかるわけだ。さらに同じ物件に住んでいるので、ゴルフに出かけるときにありがちな、メンバーの家を回ってピックアップするという手間がかからない。

とはいえ、コースに向かう際にはクルマが必要だが、同物件前のスペースでカーシェアリングサービスを行っており、15分230円から借りられる。1日料金ではガソリン代込みで1万円前後だ。駒沢周辺では駐車場代だけでも毎月3万円前後かかるので、このサービスもうれしい。

今後も様々な種類が登場しそうなコンセプト型シェアハウス

このように充実したゴルフ施設を有する「ゴルファーズレジデンス駒沢」の賃料は、6万9000円から7万6000円。1ルームタイプで約10㎡(6畳程度)なので若干手狭に感じるが、収納スペースは十分確保できているし、男性には一度に4~5人は入れる浴場*、女性にはフェミニンな内装のビューティールームが完備されている。しかもキッチンや浴場、トイレといった水まわりには週5回の清掃が入る。周辺の1ルームマンションの賃料相場が8万円から9万円ということを考慮すると割安かもしれない。
*個室のシャワールームもあり

好立地に加え、上記のような理由から現在54部屋すべてが満室だ。ちなみに入居者のうち約10名はゴルフをやったことがない人だという。ゴルフ抜きでも価値があるということだろう。

少子化による兄弟姉妹や同世代の減少、さらに東日本大震災による絆の再確認などから20代・30代を中心に他人と暮らす安心感や交流が求められている。また、同物件のような大企業が手放した社員寮や研修所はまだ余っている状態だ。このようなことからコンセプト型のシェアハウスはこれからも増えていくだろう。どのようなコンセプトのものが登場するか楽しみだ。

庭のバンカースペース。納得するまで何度でも練習できる。メンテナンスは管理会社が行う庭のバンカースペース。納得するまで何度でも練習できる。メンテナンスは管理会社が行う

2014年 05月24日 09時41分