美しい庭を保つためには手入れが必要

雑草を放置するとすぐ生い茂ってしまう雑草を放置するとすぐ生い茂ってしまう

ガーデニングをほどこした庭や、情趣のある樹木を植えた庭は四季折々にとても綺麗だが、庭の主にとっては手入れが大変な手間だろう。春から夏にかけては雑草が伸びやすく、1ヶ月も放っておけば、庭はすっかり荒れてしまう。花や樹木に虫が発生したときには、すべて取り除くのは大変だ。
さらに秋から冬も、舞い落ちてくる落葉は毎日掃除をしなくてはならないし、伸び放題になった樹木の枝の剪定シーズンだ。剪定せずに放っておけば、樹木は枝も根も伸ばし放題で、ご近所の苦情になりかねない。
かといって庭師に頼めば費用は決して安価ではないから、自分でできる、効率的な庭の手入れ方法を考えてみたい。

秋から冬は剪定のシーズン

低い庭木の剪定は自分でもできる低い庭木の剪定は自分でもできる

大きな樹木ならプロの庭師にまかせるしかないが、丈の低い樹木や生垣ならば自分でも手入れは可能だ。必要な道具は剪定バサミ、太い枝がある場合はノコギリも用意しておくと作業がしやすい。どのような仕上がりにしたいかをイメージし、細かい枝からカットしていくと良いだろう。この時大胆にハサミを入れるより、様子を見ながら少しずつカットしていくようにすれば、思っていたのとまったく違う仕上がりになる可能性が低くなる。
細かい枝の剪定が終わったら、太い枝をノコギリでカットしていこう。太い枝を切るのは大変だが、いきなり根元からバッサリ切るのではなく、めんどうでも、少しずつ切っていく方が良い。太い枝は重いので、足などに落ちて怪我をするかもしれないからだ。

植え込みなどのごく低い樹木は同時に根切りもすると良い。根が伸びた方がたくさんの水を吸って良いと勘違いをしがちだが、植物全体が呼吸をしているので、土の量に対する根の面積の割合が多くなれば、酸素不足に陥って枯れてしまうのだ。水や肥料をやっても鉢植えの樹木が枯れてしまうのは、根切りをしていないのが原因であることが多い。
根切りシーズンは一般に落葉後から春にかけてだが、植物がこれから成長する春に根切りをしたときは、肥料もあげておこう。
また、樹木に害虫がつくのは元気がなくなっている証拠。風通しや養分、水、温度などを適度に保っていれば自然と害虫を寄せ付けないのだが、一般家庭の庭では通風を確保するのも難しい場合がある。虫が発生したときは、害が広がらないようなるべく早めに殺虫剤などの薬剤を散布し、退治しよう。この際、虫によって薬が違うので注意が必要だ。名前がわからなくても、樹木の種類によって害をなす虫は決まっているので、園芸店で庭木の種類を告げれば、最適な薬を教えてくれるはずだ。

雑草の手入れはマメに

春から夏にかけては、草刈りも大変な作業だ。面倒くさいからと放っておくと、雑草はたちまちのうちに成長して根を張ってしまう。こうなると引き抜くのも一苦労だし、すぐに種をつけてまき散らすので、何度刈っても新しい芽が出てきてキリがない。そうならないように、なるべく若いうちに刈り取ってしまう方が良いだろう。それにしても草木の生育シーズンは、1~2週間に一度程度の草刈が必要になるから大変だ。簡単な手入れ方法はないのだろうか。

雑草には二つのタイプがある。一つは根が広がることにより繁茂する雑草。たとえばクローバーがこれだ。このタイプの雑草は根から引き抜いてしまわないと、何度刈っても生えてくる。クローバーぐらいなら生えていてもかまわない、むしろ庭がにぎやかになると思えるなら、そのままにしておくのも一つの手だ。

もう一つのタイプは種が飛んできて繁茂する雑草。イネ科植物やナズナなどで、たくさんの種をつけるので、一度放置してしまうと次の年からどんどん増えてしまう。イネ科植物はアレルゲンにもなるから、種ができる前に始末してしまいたいものだ。このタイプは根から増えることはないので、地上部分を手で抜いたり、鎌で刈り取ったりすれば良いだろう。
どちらのタイプも除草剤が有効だが、安価な薬剤の中にはペットや人間に害のある商品もあるので注意が必要だ。また、花や樹木のそばでは使えない。そこで、広くない庭ならば、熱湯を使ってはいかがだろう。熱湯をかければ根から枯れるので、どちらのタイプの雑草にも効果がある。
ただし、一度雑草を駆除しても、時間が経てばまた生えてくるから、こまめなチェックが必要なのは変わりがない。雑草を見つけたら、速やかに駆除する習慣をつけよう。

プロにまかせるときの注意事項

それでも自分で庭の手入れをするのが難しくプロに任せる場合は、雑草刈りや庭木の剪定はもちろん、芝生の手入れや防虫、肥料やりなどのサービスを受けることができる。会社によって料金は様々だが、たとえば3m程度の中木の剪定サービスなら1万円程度からあるようだ。
しかし、せっかくプロに頼んだのに、すぐに雑草が生えてきてしまったり、木の元気がなくなってしまったりしては問題だ。どのような会社に依頼すると良いだろうか。安心なのは地元に密着した会社だろう。ご近所から評判を聞くことができるので、腕の良い会社を見つけやすいし、風が強い、潮風が吹く、土壌が痩せている……など、土地ごとの事情をよく知っているのも強みだ。
依頼先がきまれば、見積もりをしっかりとることが重要。「これならだいたいこれぐらいで請けますよ」といった口頭での見積もりしかとらず、作業が終わってから「思ったより手間がかかったから」と高い料金を請求された事例もあるので、注意しておきたい。

庭の手入れは、プロにまかせても、定期的な作業が必要だ。日ごろの積み重ねで雑草の駆除作業は格段に楽になるから、こまめな手入れを心がけたい。

2015年 11月26日 11時06分