雑誌「Lightning」の枻(えい)出版社とBESSが語る「ライフスタイルのある家づくり」

特色のあるモデルハウスが並ぶ、
イベントが行われた代官山にある総合展示場「BESSスクエア」特色のあるモデルハウスが並ぶ、 イベントが行われた代官山にある総合展示場「BESSスクエア」

11月20日、新建ハウジングのイベントとして行われた「ライフスタイルのある家づくり」を取材、パネルディスカッションを聞いてきた。
本来は新建ハウジングの読者層である工務店向けにおこなわれたイベントであるが、ライフスタイル誌を発行する枻(えい)出版社と、独自の路線で「暮らし方、ライフスタイル」を提案した家づくりでファンを増やし続けるBESSのコラボレーションで、「ライフスタイルのある家づくり」をどう語るのか…ユーザー目線での取材をした。

イベントが行われたのは代官山にあるBESSの総合展示場「BESSスクエア」。緑の中に個性のある家が並ぶ、テーマパークのようなBESS単独の展示場である。
さて、今回の「ライフスタイルのある家づくり」…セミナー最初は、出版社も手掛けながら社内にカリフォルニア工務店という工務店をもつ枻(えい)出版社の事例紹介からはじまった。サーファーの家、湘南ライフを楽しむ家、ロサンゼルスをイメージした家具のお店、大好きな車のためのガレージ…とそれぞれこだわった事例が紹介された。予算も用途も様々であったが、そこには「好きを形にするキーワード」が生きた事例があった。

次はBESSの手がける事例の紹介。”「住む」より「楽しむ」”をコンセプトとし、独自のアプローチでファンを増やす企画住宅のブランドである。前出のカリフォルニア工務店がフリープランであるのに対し、企画型住宅というかたちで住まいを提供している。同じシリーズの企画型住宅の事例紹介ではあったが、こちらも施主のライフスタイルによって全く別の家に見える事例だった。「ワンダーデバイス」というシリーズの家は、BESSいわく「ラフな家」。それぞれがカスタマイズすることで自分らしい暮らしを楽しめるという。

いずれもキーワードは「ライフスタイル」。
それを表現した家づくりとは、どういうアプローチから生まれるのか。

そもそも「ライフスタイル」とは何なのか?

ほぼ満席のセミナー。パネルディスカッションの様子ほぼ満席のセミナー。パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションでは、キーワードである「ライフスタイル」という言葉の解釈についても語られた。
枻出版社常務取締役である松島睦氏の言葉によれば、「ライフスタイルというあいまいな言葉を社員に説明するとき、それは、モノの集合体である、と説明しています」ということだった。生活の中でひとつひとつ選んでいくモノたちに共通したキーワードを見つける人が「ライフスタイルのある暮らし」をしていて、そのキーワードを表現した住まいが「ライフスタイルのある家」だという。

また、ライフスタイルと住まいの関係をBESS事業本部の執行役員である石井彰宏氏はこう語る。「これからの住まいは、スペックで選ぶ技術の時代から、インターネットによる評判で選ぶ時代を経て、自らが選ぶという意識の時代に来ています」。
ユーザーと好き・嫌いや暮らしの方向性を共有できる感性の住まいづくりが求められる時代になってきているという。

モノを見る目、好きを見つける目の先に「ライフスタイルのある家」がある

海外では住み替えてステップアップしていく、「住居を選ぶ」意識と目が養われている。日本ではどうか。
枻出版社で建築デザイン事業部一級建築士である岩切剣一郎氏と大人の男性のライフスタイル雑誌「Lightning」の編集長杉村貴行氏に聞いた。
「ライフスタイルのある家…というのは、なにも難しいことではないと思います。ファッションを楽しむ・商品を選ぶ時代になって、モノに対する選択の目、好きを見つける目が養われていないわけがない。今までのような設備やスペックで住まいを選ぶのではなく、好きを見る目が養われている先に自分らしい住まいを見つけるヒントがつまっている。自分らしい住まいをつくるためには、まずは(そういう目をもって住まいを選ぶことを)意識することだと思います」。

ファッションでも洋服に着られる人ではなく、着こなす人がいる。「家は道具」…生活の一部として、もっと自由にアレンジを加えて変えていってよいのだ。
それが、新築でも中古でも、フリープランでも企画住宅でも、やはり家づくりは住む人の暮らしを表現するものであるべきである…と感じた。

自分らしい住まいづくりをするためには生活の一つ一つを意識して、必要なもの、美しいと感じるものを丁寧に選んでいく「審美眼」を養うことが一番必要なのかもしれない。

2013年 11月27日 10時06分