最新のHEMSを装備した建売住宅もある

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HEMS

建売住宅でも注文住宅でも、これからの住まいにとってエネルギー問題は大きな課題です。高断熱や高気密などの構造や、複層ガラスの窓などによる省エネに留まらず、創エネ、蓄エネを意識した家も多くなっています。省エネの面では、人感センサー付き照明やLED照明を用いた建売住宅も少なくありません。割安な深夜電力と大気の熱を利用して効率よく熱エネルギーをつくり出す「ヒートポンプ式電気給湯器」(エコキュート)も省エネ設備として取り入れられています。
創エネでは太陽光発電システムが代表的な設備で、それを導入する際には国や自治体による補助金制度があるほか、余った電力を電力会社へ売ることができる仕組みになっています。太陽光発電システムを搭載したうえで、IHクッキングヒーターなどオール電化仕様にしている場合も多いでしょう。都市ガスを使って発電をする「家庭用燃料電池」(エネファーム)を導入した建売住宅もみられるようになりました。エネファームでは、発電の際に発生する熱を利用してお湯をつくることもでき、発電にかかるガス料金以上に光熱費を大きく削減することができるようです。安価な深夜電力や太陽光発電システムによる余剰電力を充電しておくことのできる「蓄電池」は、光熱費を節約することができるだけでなく、非常時の電源としても注目されています。
そこから一歩進んで、HEMSを装備した建売住宅も登場してきました。HEMSとは、ホームエネルギーマネジメントシステムの略で、これを中心にして太陽光発電システムや蓄電池などを組み合わせた家は「スマートハウス」とも呼ばれます。HEMSでは、発電量や蓄電池の使用量などを「見える化」して、リアルタイムでモニターすることができ、機器によってはエアコンや照明などを自動的にコントロールします。

節水機能を備えた設備など

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節水機能を備えた設備

電気だけではなく、水も大切な資源です。従来のタイプに比べ、驚くほど少ない水で洗浄することのできる節水トイレやタンクレストイレを導入した建売住宅も増えています。トイレでは、防汚機能のあるものや防露機能で結露を抑えるタイプのほか、センサーで自動的に蓋を開閉するものもあります。節水シャワーを備えたシステムバス、節水効果の高い自動食器洗い乾燥機を備えたシステムキッチンなどもあります。また、キッチン回りでは生ゴミ処理機を備えていることも多いでしょう。ただし、そのまま排水管へ流すことのできるディスポーザーは、自治体によって使用が制限されている場合や「ディスポーザー排水処理システム」の設置が必要な場合もあるため、マンションに比べると一戸建て住宅ではあまり導入が進んでいません。一戸建てで多いのは、乾燥式かバイオ式で、生ゴミとして処理するタイプです。また、浄水器一体型のシャワー水栓も多く使われているでしょう。

玄関は防犯仕様に、室内は快適に

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防犯設備

防犯対策も住まいにとって大切なポイントです。オートロックや電子キーを採用する建売住宅も増えていますが、さらに進んで指紋認証システムや、リモコンによって玄関ドアを自動的に施解錠し、作動時には音や光を発するなどの「電気錠システム」が使われている場合もあります。
リビングなどの床暖房は建売住宅でも取り入れられることが多いほか、リモコンやスイッチによってカーテンを自動的に開閉する装置が使われていることもあります。また、浴室は暖房乾燥機が備えられ、従来よりも広い1坪サイズのシステムバスにした建売住宅も多くなっているようです。
なお、建売住宅の場合には供給する不動産会社が大手から中小までさまざまです。物件によって、あるいは地域のニーズによって導入される設備が大きく異なることもありますから、自分たちが必要な設備をしっかりと確認することが欠かせません。

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