"旗竿(はたざお)"とも呼ばれる土地の形

シキエンというのは、敷地延長の略語である。それはどういうものかというと・・・。

公道に面して家があり、その背後に別の家が建っているというケースがある。背後の家の出入りは、表の家の横に設けられた通路を利用する――このように、公道から通路を通って奥に入るような状況の土地を敷地延長、略してシキエンという。

シキエンは、その形状から旗竿(はたざお)と呼ばれることもある。細長い通路の先に四角く広い土地があるのを空から眺めれば旗竿のように見えるというわけだ。

このシキエンは、得なのか損なのか。じつは、意見が分かれる。

庭の一部が通路になってしまい、用途を限られる。また、道路に面した家の裏に隠れるようで、印象が良くない。実際、日当たりがわるいこともある。そのあたりが短所となる。

一方で、長所もある。

例えば、公道の交通量が多い場合、騒音が届きにくい。つまり、静かであるという点。また、印象がわるいため、土地の広さのわりに分譲価格が安くなるという点も大きな長所だ。

そのため、印象のよしあしは関係ないという現実派に、シキエンに建つ建売住宅は"お買い得"な物件ということになる。

通路部分を駐車スペースに活用する手も

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駐車スペースに活用する

シキエンの場合、細長い通路部分を庭として使うのは難しい。しかし、駐車スペースとして活用するのには適している。通路の幅として2m以上確保されていれば、車を収めるのに無理はない。場合によっては、通路部分に縦に2台の車を収めることもできる。

そのため、庭の一部に駐車スペースを設けたいと思っていた人には、ちょうどよいということになる。

シキエンと聞くと、わるい印象を持つ人が多いのだが、欠点ばかりではないことを覚えておきたい。

次は、「建売住宅に地下室付きが少ないのはなぜ?」についてお話ししよう。

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