マイナス要素のある住戸は割安

"お買い得住戸"となるのは、多くの場合、マイナス要素のある住戸だ。

例を挙げよう。

たとえば、住宅地の一部が高速道路や幹線道路に近い場合、道路に近い場所の住戸が割安になる。交通量の多い道路に近い場所は騒音や排気ガスの影響が懸念されて買い手が付きにくい。そんな場合、売れ残ると困るので、分譲価格を割安に設定するわけだ。

同様に、ゴミの集積所に隣接している住戸は割安になる。高圧電線の下に位置する住戸も安い。

また、建物の地下が遊水池になっているという住戸も割安な価格設定となる。

遊水池というのは、下水整備の一つ。大雨が降ると、下水があふれる危険が生じる。下水があふれるのを防ぐには、下水の水を一時的に溜めておく池を設け、少しずつ雨水を下水に流すようにする。

このとき、一時的に雨水を溜める場所が遊水池だ。遊水池は、文字通りの露天の「池」になっていることもあるし、地下に暗渠を設けて池とすることもある。

地下に暗渠を設けて池とする場合、その上に建つ一戸建ては割安に分譲されるわけだ。住み心地や安全性に問題があるわけではないが、将来、建て替えを行うとき、地下室を設置できないという制約が生じたりする。だから、割安に分譲されて当然といえる。

マイナス要素を集めた家は、さらに割安

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お買い得住戸を探すのも楽しい

最近は、遊水池の上の住戸はゴミ集積所にも隣接し、目の前に電柱もあるといった具合にマイナス要素をいくつも重ね、その分、思い切り安く売るという手法が出ている。マイナス要素を一つの住戸にまとめると、ものすごく安い住宅ができるわけだ。そうなると、お買い得感が大きくなるため、むしろ真っ先に売れてしまったりする。戸数規模の大きな一戸建て住宅地には、このようなお買い得住戸が生まれやすい。それを探すのも楽しいかもしれない。

次は、「バス便エリアって、本当に不便なの?」についてお話ししよう。

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