イメージを大きく変えた軽量鉄骨造

在来工法が木の柱と梁を組み合わせて造るが、木の代わりに鉄の柱と梁を組み合わせるのが軽量鉄骨造だ。

鉄骨と鉄骨はボルト締めで接合する。この接合方法が溶接になり、鉄骨が太くなると「重量鉄骨造」と呼ばれる。より頑丈な構造だが、一般の住宅に採用されることは希。軽量鉄骨造で、十分に頑丈なつくりとなる。

軽量鉄骨造は、かつてプレハブと呼ばれた時代があった。工事現場の宿舎や資材置き場として使われる仮設の建物といえば、その姿が頭に浮かぶだろう。あの建物が軽量鉄骨造の原点だ。

現在の軽量鉄骨造は、骨組みが仮設の建物よりずっと頑丈になり、床や壁が断熱材入りで分厚くなった。外見も住み心地も木造住宅と変わらなくなり、「プレハブ」という名前を使わなくなっている。プレハブには"仮設"のイメージがあり、実情にそぐわないからだ。

軽量鉄骨には大きな長所がある。例えば、骨組みが鉄骨なので、湿気で腐ることがない。錆止めをしっかり行えば、寿命が長い。地震の揺れにも強い。一方で、鉄には熱で変形しやすいという短所があるのだが、外壁や屋根に熱に強いセラミックなどを使うことで、この弱点をクリア。阪神・淡路大震災では、焼け野原になった火災現場で軽量鉄骨造の家だけが残った写真が写真雑誌に掲載され、それがきっかけで売上を伸ばしたという事実もある。

頑丈さでズバ抜ける鉄筋コンクリート造

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鉄筋コンクリート造は強度が高い

もうひとつ、一戸建てを建設する方法として鉄筋コンクリート造がある。マンションと同じ工法で一戸建てを建設してしまうわけだ。その長所はとにかく頑丈であること。100年に及ぶ耐用年数も不可能ではなく、3階建て以上の高さも、地下室も実現しやすい。一方で、ネックになるのは建設費の高さ。ハウスメーカーの製品であればそれほどでもないが、注文住宅で建設しようとすると、建設費は木造の2倍程度。地下室を設けたりすると、さらに2倍でつごう4倍に!ちなみに、アメリカのビバリーヒルズに建設される有名人の邸宅は、鉄筋コンクリート造で地上1階(つまり平屋)地下室付きになるのが普通。やっぱりお金を持っている人は違う、といったところか。

次は、「地震に強い構造は」についてお話ししよう。

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