じつは想像するほど多くない「庭の楽しみ」

用途が広い、といってもご近所の目があるため大人のプール遊びや日光浴はしにくい。池をつくると、蚊が発生しやすい。近所迷惑を考えると、バーベキューもしにくい。

芝生を植えた庭に憧れる人は多いのだが、芝生は手入れが大変。夏は1週間に一度芝刈りしなければならず、蚊と暑さとの戦いを強いられる。芝刈り機を使っても、端部分は手作業で刈らなければならない。日本の住宅事情では、芝刈り機を使えるのはほんの一部分で、多くの箇所は手作業で刈るのが実情だ。

さらに言えば、アウトドアで寒くもなく暑くもなく、風もなく、快適な日は、1年に数日しかないという問題もある。

「庭での楽しみ」は想像するほど多くないのが本当のところだろう。

最大の利点は「間隔」があくことか

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庭のメリット・デメリット

しかしながら、庭を眺める楽しみはある。たとえ、それが雑草だらけの庭であっても、眺めれば「窓の外にも自分の空間がある」ことを実感できる。これが、大きい。お隣さんとの間に多少なりとも庭があることで、密着感を感じないで済むという利点もある。

例えば、通勤電車に乗ると、立っても座っても隣の人と身体が接することになる。身体が接することなく、間隔をあけていられたらどんなにいいだろうと思うはず。この「間隔」をもたらしてくれるのが庭なのである。

「間隔」=庭は広いにこしたことはない。しかし、狭くても、「まあ、ないよりはマシ」と納得できる。

結局のところ、「他の住戸と密着していない」のが一戸建ての大きな長所で、庭はその「間隔」をあける効果が大きい。だからありがたがられる。そして、「庭付き」一戸建てと、「庭付き」であることが強調されるのではないか、と私は思っている。

次は、「一戸建てならば、将来、二世帯同居できる?」についてお話ししよう。

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