スキップフロアは自由設計の注文住宅で

スキップフロアとは、建築物の床の高さをあえて変えて、変化を持たせたものです。例えば、一階と二階の間にちょっと段差をつけて、上がった床面の下に、「蔵」などの収納スペースを設けたりするなど、注文住宅ならではのデザイン性の高い設計ができます。写真は松戸にある、株式会社山一ハウスが河野有悟建築計画室と共同で開発したM3ハウスというもの。少ない床面積での建設で、空間をより広く、立体的に工夫しようという取り組みで、人気を集めています。こうした設計は、パッケージデザインで型を決めて組み合わせるプレハブ工法では難易度が高く、地元の工務店などのほうが得意とするものと言えるかもしれません。

なお、マンションでは全く別の意味で、エレベーターの停止階を3フロアごとにすることを「スキップフロア」と呼びます。開放廊下を減らせ、両面バルコニーが設置できるため、プライバシーの優れた住空間が生まれます。デメリットは、バリアフリー性に劣ることです。

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スキップフロア

都心の限られた土地で、空間を広く使う

天井の高さが部屋によって違う。同じ空間でも、スキップフロアに登ることで目線に変化が生まれる。こうした構造は、家族の共用スペースと、書斎などプライベートスペースの空間の差異をつけてくれます。こうした構造を楽しむことで、生活に変化がうまれ、狭い床面積でも、立体的で開放感や広がりのある空間演出をもたらします。また、床の高さを変えることで生じるスペースを、収納などに活かすことで、さらに生活を豊かにしてくれます。そもそもの立地に段差があるような場合は、これを活用してスキップフロアを利用するのもよいでしょう。

長く居住する前提で考える

とはいえ、デメリットもあります。スキップフロアの場合は、必ず「段差」が生じます。階数には含めず、床が高いだけという概念になりますが、階段などが必要になり、そこの昇り降りの必要性が生まれます。ロフトとは違い手すりをつけて問題ありません。ほんの数段登るだけのことなのですが、では何10年かして車椅子での生活の時には、どうでしょうか? 残念ながら、不便な生活になる可能性があります。また、設計士の腕の見せどころでもありますが、安易なスキップフロアの乱用は、逆に狭く感じてしまう可能性もあります。デザインだけでなく、収納や空調機器などをうまく組み合わせるアイデアも必要で、使い勝手も考えて選んでいきたいものです。価格面は建築会社によりますが、オーダーメイド性が高まる分、一般にコストはかかります。

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