約5人に1人が、年収300万円台で注文住宅を

01-300x220

まず注文住宅を購入するには、具体的にいくら必要なのでしょうか?例えば独立行政法人 住宅金融支援機構の調査によると、2013年度の「土地付注文住宅」の戸あたりの全国平均所要資金額(土地含む)は、約3600万円にものぼるとのデータがあります(※1)。
そのなかで、フラット35を使って住宅ローンを組み「土地付注文住宅」を購入した方の約18.7%(約5人に1人の割合)が、世帯年収399万円以下(※2)という興味深い内容も出されています。
つまり、たとえ年収300万円台であっても、土地を購入して注文住宅を建てることが可能であるということです。

とは言え、実際にそんなことが可能なのか不安でいっぱいだと思います。そこで「資金計画の考え方」や「購入のための工夫やヒント」など、コストを抑えて注文住宅を建てるコツを紹介します。

【参考】
住宅金融支援機構ホームページ資料
(※1) http://www.jhf.go.jp/files/300183332.pdf P12
(※2)http://www.jhf.go.jp/files/300183332.pdf  P7

住宅ローンを組むなら、若いうちが良い?

02-300x210

家を建てるためには、まず資金計画が大前提になります。では年収300万円台の方ならば、いったい住宅ローンはどのくらいの借り入れができるのでしょうか。
一般的には、借り入れ時の年収の約5倍までが、健全に返済できる簡単な目安とされています。例えば年収350万円の方の場合には、おおむね1750万円前後までが借り入れ可能な範囲といえます。これに頭金(自己資金)を加えたものが、住宅の購入の総予算となります。
しかし、総予算が「借入金1750万円前後+頭金(自己資金)」だけでは、土地や建物の条件も限られてしまう可能性が高いです。なぜなら、頭金の額にもよりますが、先ほどの調査結果にあるように全国平均所要資金額である約3600万円には、はるかに届かないからです。
そこで、すこしでも自分のイメージする家を建てようとするならば、
・夫婦のそれぞれの両親などから援助してもらうことで、頭金を増やす(借りる・贈与など)
・夫婦の共同名義で契約し、世帯年収(家族全体の収入)として借り入れ、住宅ローンの額を増やす
などの手段が考えられます。

また20~30代ぐらいの方の場合は、
・年齢を重ねるにつれ収入もあがり、将来的にローン返済も楽になることも
・若いうちにローンを組むことで返済期間を長く組むことが可能
などといったメリットも考えられるので、なるべく若いうちに建てるほうが得することもあります。

ただ、家を建てることにかけられる費用は、総予算の約70~80%ぐらい。ほかに電気・ガス工事、外壁や植木などの外構工事などの「付帯工事費」(約15~20%)や引越代などにかかる「諸費用」(約5~10%)がかかることを見落としがちですので、注意しておきましょう。そのほかにも、新居で家具を新調するならばそちらも別途費用が必要となります。
また、外構工事では庭の整備など、自分の手でできることもあります。自分でやる(DIY)ことで、家への愛着も深まり経費節約にもなりますので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

コストのかからない家づくりとは?

03-300x200

限られた予算の中で、コストを抑えて注文住宅をつくるには、家を建てる会社選びも重要です。一般的にハウスメーカーはコストが高いといわれますが、ローコストに特化した規格型の商品もあるので見逃せません。また地元密着型の工務店はより具体的にコストに沿ったプランニングをしてくれることが多く、いずれを選択するにしても自分の計画した予算内でイメージに近い家づくり叶えてくれる会社を選ぶことが大切です。焦らずにじっくりと時間をかけて決めていきましょう。

また、建物のプランでもコストを抑えるポイントがあります。
「建物の形はシンプルに」
「廊下をできるだけ減らす」
「リビング内に階段作ることでリビング外に階段スペースをつくるコストをさげる」
「部屋の数を減らす」
「本格的な和室は高いのでつくらない」
など、具体的なアイデアはいっぱいあります。施工する会社と相談しながら、ライフプランに沿って取捨選択することで、コストのスリム化を図りましょう。

さらに、20~30代ぐらいの方は、先ほども触れたとおり長期にわたる予算計画などのメリット以外にも、家づくりにかけられる時間も多い分、じっくりとプランを練って作れるなどの利点もあります。また実際に20~30代で建てている方も多くいます(※3)。

【参考】
住宅金融支援機構ホームページ資料
(※3) http://www.jhf.go.jp/files/300183332.pdf P3

土地費用を上手に抑えるためには

04-300x220

土地付注文住宅であれば建物の建築費用に加え、土地の購入費用がかかるため、できるだけ建物にこだわりたいのであれば、土地購入のコストを抑える必要があります。そこで「最寄駅からやや離れている」「三角地や旗ざおなどの変形地」など、同じエリアで同じぐらいの広さであっても土地の立地条件次第では、建築制限などの規制がある分、比較的安くなっている場合もあるので、「ここまでの条件なら許せる」というラインを決めて、不動産会社の担当者に相談してみるのもよいでしょう。

また「実家が敷地の広い家を持っている」のであれば、敷地の一角を譲り受けて建てることで土地購入の費用を抑えられ、その分を建築費用に回すことができます。ただし、再建築不可などの建築規制がある場合もありますので、事前に行政などに確認しておきましょう。

加えて、近頃は二世帯住宅のプランもぐっと幅が広くなり、互いのプライバシーを保ちつつちょうど良い距離感で暮らせる二世帯住宅も多く見られます。二世帯住宅ならば、親からの多くの援助も期待でき、親子共同名義でローンを組むことで予算の幅が広がります。また「ローン控除」や「贈与税」などの優遇制度もとりいれて計画するなど、コストを抑える手段は他にもあります。

マイホームへの夢に向けて、まず一歩を踏みだそう

このように、たとえ年収が300万円台でも工夫次第では十分、注文住宅で家を建てることが可能です。注文住宅は、決して“手の届かない夢”ではないのです。

まずは「こんな暮らしがしたい」というイメージをしっかり頭に描きつつ、工務店やハウスメーカーが実施する「資金相談会」に参加したり、金融機関で住宅ローンを相談するなど、自分で勉強して資金やプランを計画してみては?そうすることでマイホームへの夢はぐっとふくらみ、現実のものとなることでしょう。

関連記事

その年収なら、どんな家に住める?(2) 購入できる物件を年収から試算!
年収倍率だけじゃない! 住宅ローンの上手な借り方・返し方
30代は一戸建て購入の最初のタイミング。ライフステージも住宅ローンも!
住まい選びのとき新築と中古、どちらを選ぶか?一戸建ての場合
新築一戸建て購入の流れ~シンプルな4ステップ
住宅購入時の年齢